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しまっていてすみません(汗)
現在、右手の腱鞘炎が悪化しておりまして…ちょっとキーボードを
打つのにも気をつけないとアカン状況なので打つ速度が遅くなって
おります。
…使えない訳じゃなく、右手の角度を一定に固定していないと痛む
状況なので…ちょっと、そういう意味で捗っておりません(汗)
右手を捻って一カ月以上、痛いままなのでおかしいな~と
思って症状を調べてみたら、どうも捻挫じゃなく…腱鞘炎の一種である
可能性が高くて。
其れで暫く気をつけていたら、うっかりミスりまして…右手に大きな
ダメージ与えてしまってアタタ、な感じになっております。
これ以上悪くしたくないので、今は気をつけながら…キーボードを
打っているんで遅くなりがちになっています。
それでも近日中に仕上げますのでちょっとお待ち下さいませ~。
34話は10日の夜にはアップ出来るように頑張ります!(ムン!)
…ちなみに一時的に悪化した理由は落ちたものをとっさに拾おうとしたら、
勢い余って台車に自分の右腕を思いっきりぶつけたという非常に
マヌケな理由だったりします。シクシク~。
半数近くがすでに閉鎖をされていたようなので…すでに運営を
止められている方々のリンクの解除をさせて頂きました。
…皆さん、個人的に交流があった方なのでちょっと寂しい思いが
しましたが…流石に半分、リンク飛んだらすでに閉鎖されているというのは
ちょっと…と思いましたので心苦しいですが、整理させて頂きました。
縁があってリンクを繋いでいた訳ですから…大好きでした。
ですから、皆さまがサイトを止めても暫くは残しておりましたが…
その数が多くなってしまったが故の処置です。
理解して頂ければ幸いです。
皆さま、本当にお疲れさまでした。
※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
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窓の外は白く輝き始めていた
世界を暖かく包み込んでくれているようにすら感じられる。
事に気づく。
寝起きは案外爽やかだった。
と思い当たるとまた顔が赤らむ思いがした。
望んでいましたから…」
ばかりなのに…また欲しくなってしまうな…」
応えていた癖に…素に戻ればこんな一面も見せるのだから、本当に観察してて
飽きなかった。
気持ちはどうにか落ち着いた。今は…君に聴きたい事がある。それに対して…
答えてくれるか?」
ばかり続いていたんですから。判りました、聞いて下さい…。今なら、大抵のことは
隠さずに答えられますから…」
ような緊張感が生まれ始めていく。
自信がなく控えめに生きている人格が一つの身体に宿っている事を。
事が可能であった事を。
御堂孝典が結ばれていた事を…。
選択したからだと。
口調で伝えていった。
気づけば窓の外ではすっかり陽は昇りきってしまっていた。
苦笑するしかなかった。
あの場所に招かれる前の段階で話していてもきっと信じて貰えないだろうと
思いましたから…」
得心がいった。
否定していただろう。
濁しているしかなかった。
判っていても…色々な事情は伏せた状態で貴方の元に身を寄せるしか
疑われてしまったら…貴方の傍にいられなくなったらオレは負けるしか
ありませんでしたからね…」
しかなかったというのは…確かに衝撃だった。確かに其れを最初の頃に
聞かされていたら…君を私は受け入れなかったかも知れないな…」
もう一人の俺と奪い合うのに抵抗がありましたから…。けど、オレには…とりあえず
みっともないだけですが…その事で貴方が怒りを覚えているのなら、オレは甘んじて
其れを受けますから…」
思い出していった。
気づいて御堂は目を瞠っていく。
それなら、そのゲームの勝敗はいつ…どのタイミングでついたんだ。其れに
どうして…君はあの時、自信満々そうでいられたんだ…。今、思い返せば…君は、
あのタイミングですでに勝つ事を確信していただろう…? それはどうしてなんだ…?」
浮かべていく。
満たした方が勝利になる訳です。…なら、あの場面でオレが残れば強烈に…オレの事を
刻みつける事が出来る。不安や後悔、そういった負の感情であっても…もう一人の
俺の事など考えられないぐらいに満たされたなら…オレは勝利条件を満たした
事になるでしょう…?』
御堂は打ちのめされていた。
更に言葉を続けていった。
だからあの人は…オレ達が相手を置いて自分だけ逃げるような真似は出来ないと
思ったからあのような条件を急遽、付け足したんですよ。そしてオレは其れを
オレはあの人が驕っていた為にやった過ちを見逃さなかった。だから勝つ事が
出来たんですよ…」
あの条件を出した時に…貴方を脱出させる事が…唯一、オレ達が勝利条件を
満たす最大のチャンスだった訳です…。Rはオレたちが相手を置いて自分だけ
脱出するような利己的な真似は愛し合っているから出来ないと踏んで…あぁいう事を
言ってきたんです。だからほかの出口を探そうと、二人で出れる場所を探すという
決断を下すと思いこんでいたから…あんな条件を出した訳です。そして…あの場で
決断せずに、他の出口を探していたら…オレ達は二人とも捕まり、ゲームに
負けるしかなかったんです…。そう、クラブRには…あの人が言った通り、
あの出口一つしか存在しませんでしたから…」
確実に負けていたという事なのか…?」
起こしていたら…と想像したらゾっとした。
重ねていたおかげでとても冷静とは言い難い状態だった。
物事の裏側までは判らなかった。
混乱していたのだ。
強く握りしめた。
裏側の事情を何も知らなかった。Mr.Rやもう一人の俺がどんな性格をしているのか…
そういった情報すらない状態で、正しい判断なんて出来る訳がないんですから…」
選ぼうとしていたんだからな。こうして…再会出来たなら、君の判断が正しかった事の
証明になる事は判っている。だが…」
抱かせてしまった事が悔しかった。
ついていかない。
御堂が言おうとしていた内容を代弁していく。
判っていました…。オレがいつ戻ってくるかの不安、どうなっているかの心配…
そして全てを聞かされた時の嫉妬と後悔…オレは其れで貴方の心が徐々に
いっぱいになり、『もう一人の俺』の事など最終的に吹っ飛んでしまう事を…
読んだ上であの行動に出ました。貴方が責めるべきは自分ではない…オレを、
責めるべきなんです。そんな貴方が苦しむと判っている手段を躊躇せずに
取ったオレを…貴方は責める権利があるんですから…」
知った今は…何故、彼を責める事が出来ようか。
そういない。
こうしてこの部屋に戻ってくる事が達成出来た事も判っている。
宿っているのが判る。
責める事が出来るんだ。あの状況で、自分が残ると言う事がどういう事なのか…
この身体に残った痕を見れば、充分に伝わってくるのに…」
こんな想いをさせなくて済んだのに…」
こんな風に嫉妬を覚えた事も、誰かを欲しいと願ったのも…帰って来て欲しいと
切に願ったのも…今まで、君以外に誰一人だっていなかったのだから…!」
巻き込んでしまったが為に起こった事だと思うと…申し訳なくて、静かに頬に
冷たいものが伝い始めていった。
ゲームに勝利をした。
いけないのだと思った。
人間を手放したくないと、誰にも渡したくないと独占欲を抱いた事すら…君が初めてだ。
だから…今、私はどうしてもやりきれない…。徐々に自分の中で折り合いをつけて
いくしかないって判っているがな…」
愛されたかったんです…。其れが、我儘だと判っていても…その願いを…オレは、
叶えたかった…」
興していました…。お互いに信じあい、理想に向かって真っすぐと歩んでいく姿が
眩しくて…そんな二人にオレは憧れていた…。そして…オレもいつしか…貴方に恋を
していたんです。けれど…本来いた世界では、貴方の目は…もう一人の俺だけに
注がれていたから。オレの存在は邪魔でしかなく…静かに消えゆくのが最良だと
判っていても…愛されたいと強く願い続けていた。貴方に、オレだけを見て欲しかった…。
他の世界で…まだ、あいつと恋に落ちていない貴方と実際に…望むような関係に
なれるかなんて保証はなかったけれど…オレは何もしないままで、諦めたくなかった…!
亡霊のように消えてしまいたくなかった…! たった一度で良い! 真剣に想い想われる
関係を…貴方と、どうしても築きたかった…! その欲をどうしても抑えられなかったんです…!」
前に現れた日に…拒絶しようとした途端に半透明になった事を思い出していく。
切なさと愛しさといじらしさだけを覚えていく。
こんなにも君は温かく…確かに存在している。君は、生きている…そしてこれからも
私の傍にいて一緒に過ごしていくんだ…良いな!」
満たす事なのだろうか。
本当に、…」
私の元から離れるな。死が二人を分かつその時までな…」
貴方だけを…愛します…」
だけの力があった。
欲求が生まれ始めていった。
失っている間は私はとても寝れそうになかったから。寝たら君が消えてしまうような
気がして…だからずっと起きていたんだがな。もう君は…何処にも行かないだろう…?」
腕の中で深い眠りへと落ちていったのだった―
こんにちは香坂です。
今年の夏も潔く落ちました。
本当、このジャンルになってから私…当選率があまりに悪くて
一回しか受かっておりません。
嗚呼、でも今回で三回連続で落選して…しっかりと受付番号は
74の時から控えているので今年の冬は書類不備を出さない限りは
確実に受かっていると思います。
…つか、それぐらいしか救いはないんですけどね。
という訳で。
今回も見事に落ちたZE!!
と力一杯叫ばせて貰います。
確かに去年、軽く事故を起こしてその時に親にした借金を地道に
返している状況なので同人関係にあまりお金を使えない訳ですし。
此れは今はお金をあまりそっち方面に使いなさんな…と天が言って
くれているのだと割り切ります。
つー訳でちょっとショックは受けたけど、今は浮上しました。
後、33話は金曜日から合間にカタカタ書いているんですが…また長くなっているので
ちょっと時間掛かっています。
7日の夜までにはどうにかアップ出来るように頑張ります。
もうちょっとだけ待ってやって下さいませ。
今年の鬼畜眼鏡の方でのオフラインの活動は、GO GO HEAVEN6と冬コミ…
どちらも受かっていた場合は参加すると思います。
(申し込み予定です)
…とりあえず去年から地道に返していって、先月辺りから親に返す額が少し
減ったのでこれから貯金も徐々に出来る状況に戻って来たので…冬に
向けて時間掛けて準備するようにします。
…いや、暫くオフラインを控えた理由は一番は其れです。
去年親から借りた車を壊してしまった事で修理代と、親の保険料を
引き上げてしまったので…修理代は即金で支払い、保険料を上げてしまった分は
毎月の食費+一万五千円を上乗せしてずっと返していたので
金銭的な余裕がマジでなかったんですよね。
自分で「保険料を上げた分は払います」と言ったからその責任は
取らないといかんので…。
同人に金と情熱を注ぐのは、自分の責任を果たしてからだろ…と密かに
考えていたのでこっそりとしておりました。
とりあえずこちらのサークルの運営状態はそんな感じです。
GHOSTも近日中に完結出来るように頑張ります。
全部で35話、6月10日前後には書きあげられるのを目標に頑張ります。
では…。
※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
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―克哉の方から積極的に唇を重ねられて、息苦しくなるぐらいに情熱的な
口づけを交わされていく
「ふっ…」
「はっ…ぁ…」
口づけを解いた頃にはお互いの口元から銀糸が伝い、
悩ましい吐息が零れていった。
明るい蛍光灯の下、革張りのソファの上に横たえられている克哉の…
無数の情事の痕跡に嫉妬を覚えていく。
(まだ私が君を一度だってキチンと抱いていないのに…例えもう一人の君とはいえ、
他の男がこんな風にしたなんて…許せない。許したく、ない…!)
御堂の胸に焦がすような想いが湧き上がってくる。
それは猛烈な独占欲であり、克哉への恋慕だった。
キスと抱擁だけしかまだしていない段階なのに、すでに克哉の胸の
突起は赤く色づいている。
其れに指を這わせていきながら御堂は大きく足を開かせていって…己の身体を
割り込ませていった。
「…もうこんなに此処を堅くさせているとはな…。やはり私の予想通り、君の感度は
かなり良い方みたいだな…」
「やっ…そんな、事…言わないで下さい…」
散々、他の男に好き放題にされていた筈なのに…そんな一言とこちらの
視線だけで克哉の顔は耳まで真っ赤に染まっていく。
その生娘のような反応に、御堂は更に嗜虐心を煽られて執拗に胸の
尖りを責め立て始めていく。
「何をそんなに恥ずかしがる…? 私は先程から事実を言っているだけだぞ?
ほら、さっきまで指に吸いつくようだった此処が今では私の指を弾かん
ばかりになっているぞ…?」
「ん、ふっ…」
目の前で克哉が感じている姿を見ている内に、嫉妬よりも情欲の方が
徐々に勝り始めていく。
(正直、君に聞きたい事は山のようにある…。だが、今は君を抱きたい…。
いや、征服して私の痕跡を刻みつけたい…。他の人間がつけた痕なんて、
完全にそうやって消してしまいたい…)
だから御堂は、今は様々な疑問を克哉にぶつけて問い質すよりも
彼を抱く方を優先していく。
そうしなければまた腕の中にいる存在が遠くに行ってしまうような焦燥感を
覚えているかも知れない。
御堂の愛撫は次第に大胆さを増していき…薄い胸板全体を揉みしだくような
動きに変わっていく。
「んんっ…うぁ…御堂、さん…」
「…孝典、と呼べ…。私はさっきから、すでに君を…克哉と呼んでいる…」
「ん、は…はい、孝典、さん…」
御堂の手によって確かに快感を覚えている中、愛しい人から下の名前で呼ぶ
許可を貰えた事によって…克哉は綻ぶように笑みを浮かべていく。
その表情の変化はまるで…長い間蕾のままだった美しい花が徐々に
咲き始めるかのようだった。
御堂はこの時、克哉のここまで柔らかい笑顔を始めて見たせいで…余計に
情欲が強まっていくのを感じていった。
「…君、この体制で…その顔は…反則だぞ…」
「えっ、そんな…自分ではどんな顔をしているかなんて判りませんから…んぁ!」
御堂の言葉に羞恥の顔を浮かべていきながら、克哉は身悶えていく。
こちらの痴態に相手も興奮しているのか、御堂の吐息が荒く忙しいものへと
変わっていく。
そうしている間に一旦愛撫の手を止めていき、勢い良く自らのシャツを脱ぎ去り、御堂は上半身を晒していく。
その姿に克哉もまた強い情欲を煽られ、下半身のモノがズボン生地の下で一層
張りつめていくのを自覚していく。
(御堂さんがまだ…オレが乱れる姿を見て欲情してくれている…)
その事実に克哉は安堵と歓喜を覚えていった。
一ヶ月前のあの時、ああすればほぼこちらが勝利する事に克哉はいち早く
気づいて、実行に移した。
けれどその事に一抹の不安も覚えていない訳ではなかった。
あの場に残れば、必然的に他の人間と関係する事になる事は最初から
覚悟の上だった。
それが判っていたからこそ、絶対に御堂を置いて自分一人だけがあの場所から
逃げ出すという選択肢だけは存在しなかった。
けれどそれでも、他の人間に抱かれた事で御堂に愛想を尽かされてしまったら…
という恐れがまったくなかった訳ではないのだ。
目の前の御堂の表情に複雑な色が浮かんでいるのが判った。
克哉の肉体には至る処に、クラブRにいた頃に行われた様々な行為の痕跡が
色濃く残っている。
きっと、それが完全に癒えて消えてくれるまでにはそれなりの時間が掛かってしまうだろう。
「くっ…ここにも、残っているのか…!」
「ごめん、なさい…」
そして御堂の手が克哉のズボンに掛かり、下着ごと引きずり下ろしていくと
無数のキスマークや、赤黒い痣、そして鞭で打たれたり引っかかれたような傷跡も現れていく。
性器もまた先端部分が赤く腫れ上がり、散々弄られた証が色濃く残っている。
一枚、一枚衣類を剥いで余計なものを取り去っていく度に…この一ヶ月、
克哉が酷い目に遭っていた痕跡ばかりが現れていく。
それを見て御堂は悔しくて苦しくて…泣きたくなった。
克哉の目の前で愛しい人の顔が歪んでいく。
だから少しでもそれを和らげたいと願いながら克哉はぎゅっと御堂の
背中を抱きしめていく。
そして静かな声で告げていく。
「…体の傷は必ず癒えます。ですから、これから…オレの身体に貴方を
刻みつけて下さい…。今、身体に残っている痕を上書きして無くしてしまうぐらいに…」
「ああ、そうさせてもらおう…」
克哉がそう口にした途端に御堂の瞳に嗜虐的な色が濃くなっていく。
そうしてまだ赤黒い首筋のキスマークに己の唇を這わせて強烈に吸い上げていく。
その瞬間、かなりの痛みが伴ったが克哉は御堂の身体にきつく抱きついたままだった。
「はっ…ううっ…!」
それは確かに苦痛であったけれど、同時に甘い陶酔感を確実に呼び起こしていた。
そうして御堂は克哉に己の所有の証を刻みつけていきながらついに
下半身の衣類を全て脱がせ、大きく足を開かせていく。
眼前に晒されたペニスもアヌスも…散々弄られたせいで赤く腫れていた。
だが御堂は胸に湧き上がる嫉妬心を敢えて押さえず、枕元のローションを
手に取ると、克哉の下肢にたっぷりと冷たい液を落としていった。
「冷たっ…!」
「我慢しろ、直に熱くなる…」
そうして克哉の蕾に指を挿入していくと、内部を軽く解すように蠢かして…
感じるポイントを的確に刺激し始めていった。
「ふっ…うっ…あっ…」
前立腺を擦りあげられる度に、克哉の唇から甘い声音が零れ始めていく。
その姿に酷く煽られて、御堂の瞳に再び剣呑な光が宿り始めていく。
(一ヶ月前、抱いた時よりも…妙に艶っぽくなっている気がする…)
あの晩、腕の中に抱いた克哉の反応はどこかぎこちなくて
初々しいものだった。
だが今、ベッドの上に組み敷いている彼の反応はどこかこなれた
ものに変わっていた。
挿入間際に唐突に意識を失い、そして気づけばあんな奇妙な場所に
招かれてしまっていた。
今夜はもう、邪魔されたくなかった。キチンと克哉を抱いてしっかりと感じたかった。
だから少し性急に愛撫を施し、そして指を引き抜いていくと…正常位の
体制になり、己の剛直を相手の菊座に当てがい、グイっと腰を沈めていく。
「くっ…きつい、な…」
「ん、すみません…けど、オレは大丈夫ですから…今夜は最後まで…」
「ああ、そのつもりだ…。今度こそ、君をキチンと抱く…途中で止めて
やる気などまったくない…!」
「ああっ!」
そうして御堂は一気に己のモノを克哉の中に収めていった。
瞬間、繋がった箇所から引きつれたような痛みを覚えていったがそれ以上に…
克哉の胸の中は幸福感で満たされていった。
(やっと御堂さんと…繋がる事が出来た…!)
この時をどれだけ待ちわびた事だろう。
克哉の目にうっすらと歓喜の涙が浮かび始めていく。
お互いに加減する余裕などまったくなかった。
こうやって繋がり合い、確かに結ばれる事をずっと願い続けていたのだから。
突き上げる御堂の腰使いも、其れを受け入れる克哉の動きも双方、
息もつかせないぐらい早く激しいものだった。
お互いの荒い呼吸と肉を打ちあう音がリビング内に響き渡る。
「んあっ…はっ…ううっ…んんっ…!」
「克哉…! 克哉…!」
双方ともに狂おしい気持ちを抱いていきながら、夢中で相手を
求めあっていく。
いつしか二人の肌にはびっしょりと汗が浮かび上がり、体中が
赤く染まり始めていく。
体中が敏感になっているせいか、御堂も克哉も直ぐに登りつめていく。
一度目の解放は、すぐに訪れていった。
「っ…くっ…!」
「ああっ…うぁっ…!」
そうして、全身を強張らせていきながらお互いに一度達していく。
しかしまだ二人の飢えが満たされる事はなかった。
―こんなものでは全然足りない…!
其れは二人共、強烈に感じていた。
達した後、直ぐに御堂自身が硬さを取り戻していくのを見て…
克哉はゴクリと息を呑んでいく。
そして淫蕩な笑みを浮かべながら、強請っていった。
『今夜は…オレを壊すぐらい、激しく抱いて下さい…!』
その言葉を聞いた時、御堂は満足げに微笑みながら…
再び行為を開始していき。
そして夜明けまで二人は激しくお互いを貪り合って
いったのだった―
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
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オレが想っていた事か…! 絶対に貴方にもう一度会いたい。その気持ちが…
ずっと、挫けそうになった時にオレを支え続けてくれたんです…! やっと、
涙が溢れてしまいそうになる。
経過をまったく知らない。
どれくらい経過したのか克哉には判らなかった。
数え切れないぐらいあった。
思い出していく。
これが夢ならどうか、醒めないでくれ…!」
任せたキスを交わしていく。
ね合わせて…熱い舌先を絡ませあっていく。
上がって…身体の奥に生まれた欲望が煽られていくのが判った。
ギシっと軋み音を立てていく。
正面から抱き合っている格好のせいで表情は良く見えなかった。
信じていましたから…。貴方の元に必ず帰れると…。ああする事で確実に、
勝利を得ることが出来ると言い聞かせていたから…どんな事をされても
耐えられたんです…)
上がってくるのが判った。
いきながら問いかけていく。
痕跡が刻まれていた。
ある事に気づいて、御堂が息を飲んでいく。
君は…この一カ月、決して平和に過ごしていた訳では…なかったのか…!)
きたのか想像するだけで…憤死しそうになる。
からは血管すら浮かびあがっていた。
してしまっていた…。本当に馬鹿だ、オレは…!)
まったく考慮していなかった。
俺に刻まれたもの。それならオナニーをしているのと何も変わらない。オレは、
そう思って過ごしていました…」
ではない証だった。
もう一人の俺だけなのだと。その嘘を信じてくれた方がきっと、御堂さんの
心の負担は軽くなる筈だから…)
御堂の元に来て四日目の夜に、克哉を犯したのが彼だという事実を知った筈だ。
だと言った方が良い。
詳細は言わない…。だからこの嘘を真実と思っていて下さい…)
酷似したものだった
触れさせたくないって思ったからやった事ですから…」
感じ取って御堂は思わず息を詰めてその視線に釘付けになっていく。
奪うような深い口づけを交わしていった―
※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
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―黒衣の男は主の頭を己の膝の上に乗せながら小さく溜息をついていた
赤い天幕で覆われた部屋の中は、今は甘い香りに満たされていた。
特殊な香を焚いたおかげだろうか、Mr.Rを除いて全ての者が深い眠りについていた。
(まさか…眼鏡を掛けていない克哉さんの方にここまでして
やられてしまうとはね…)
少し苦々しく思いながらも、どうにか気持ちを切り替えて男は
事後処理に入っていた。
この空間には一ヶ月あまり、この場に残っていた眼鏡を掛けていない方の
佐伯克哉が存在していた。
その期間内、眼鏡とその性奴隷となった四人は全力で克哉の心を懐柔したり、
打ち砕く為に尽力し続けた。
だが決して克哉の意志を曲げる事は出来ず、ついに今日…完全にこのゲームの
勝利条件を満たされてしまったので、Rは彼を解放したのだ。
難癖をつけて無理矢理引き留める事は可能だった。
だが男は…他ならぬ最愛の主君の為にそうしなかった。
何故なら…。
「嗚呼、こんなに深く心を傷つけられてしまって…。貴方は他の者に悟られないように
していましたけど、私には判ります。あれだけの情熱を注いでももう一人の貴方の心を
手に入れる事も曲げる事も出来なかった事でどれだけ自尊心が痛めつけられて
しまったのか…。けれどそんな事で貴方が歪められてしまうのならば今は
お眠りになって下さい…。貴方が目覚める頃には苦い思い出は綺麗に消えていますから…」
そうあやすように言葉を紡ぎ、愛しげに主たる存在の髪を優しく梳いていく。
その場に倒れている本多、片桐、太一、秋紀の四人も軽く一瞥していきながら…
男は洗脳する為の言葉を、歌うように紡ぎ続けていく。
―此処は貴方が君臨する場所。四人の愛しい奴隷が貴方を心から慕って
おります…。そして貴方の欠けた御心は必ずもうじき埋められます…。
ですから今は眠っていて下さい…。貴方を脅かす苦い記憶が消えるまで…
そうして主の額に優しく口づけていった。
(そう…もうじき、別の世界とこの場所を繋げて…もっと弱々しい眼鏡を
掛けていない貴方と、御堂孝典さんを連れて来ます…。それならば貴方に
屈して、そして永遠に明けない夜を貴方と紡いでくれるでしょうから…)
Rは克哉が、勝利条件を満たした事…一ヶ月も前に宣言した事が決して
はったりではなかった事を今は痛感させられていた。
結果、捕獲対象だった御堂の心からは一欠片も…眼鏡を掛けた方の彼は
介入することが叶わなくなった。
其れを悟ったからこそ、脆い部分を併せ持つ主の精神に必要以上に深い傷跡を
残さない為に…あの克哉を解放したのだ。
―これ以上手元に残していても、最愛の主君の心は傷つけられるだけだと
悟ったからだ…
だからMr.Rは彼を眠らせる。
まるでギリシャ神話の中に出てくる眠りの神、ヒュプノスのように…この場にいる
全ての者にあの佐伯克哉の存在を忘却させるための深い眠りを与えていたのだ。
「忘れて下さい…全てを。あの強情な眼鏡を掛けていない佐伯克哉さんの事を
いつまでも覚えていても…貴方の心は辛くなるだけですから…」
何度も何度も、諭すように優しく言葉を伝えていく。
まるで幼子をあやすように、子守唄でも聞かせてやるかのように…穏やかな
声音で、辛い記憶を手放すように促し続けていく。
「うっ…ううっ…」
そして何度も、主は額に汗を浮かべていきながら呻き続ける。
それは彼なりの抵抗の証だった。
忘れろ、とやんわりと諭すRの言葉を素直に聞き入れてくれていないのだろう。
だからこそ、延々と男は伝え続けていく。
(…判っていますよ…。貴方なりにもう一人のご自分に愛着を持って接して
おられた事は…。だからこそ、最後まで相手の心を得られなかった事は深い
傷を与えている事を…。けど、もうあの佐伯克哉さんと御堂孝典さんの間に
入り込む事はかなり厳しいでしょう…。そんな無駄な努力をさせてこれ以上
貴方を苦しませるぐらいなら…私は貴方に忘れ去らせる方を選びます…)
其れは主君への労りであると同時に、この佐伯克哉をRが望む者へと
在り続けさせる為に必要な事だった。
純粋な愛など、一種の暴力行為に等しいのではないだろうか。
あの佐伯克哉は…その姿勢を見せ続ける事で、愛しい主を大きく変革させて
しまった。その影響はあまりに大きすぎて、こんな事をしなければならない
ぐらいだった。
「忘れなさい…全てを。辛い記憶など、抱いていても貴方が歪められるだけ…。
あの時のように私の手を取って、平穏を取り戻して下さい。いつまでも手に入れられなかった
存在に心を残しても…辛いだけですよ…」
そうして男は、考えを巡らせていく。
必ず無数に存在する可能性の中には、あっさりと陥落する眼鏡を掛けていない
佐伯克哉と御堂孝典も存在する筈だ。
嗚呼、それと…自分が彼に介入するキッカケを作った、彼の親友辺りも
此処に招いても良いかも知れない。
喪失など気にならなくなるぐらい、新たな存在を与えて彼をこの場に君臨
させれば良いのだ。
そうして…Rは邪な笑みを浮かべていく。
―貴方は私の望む者にもっとも近くなった存在。貴方を誰にも渡しはしません…。
此処に繋ぎ止める為なら、私は何でもいたしましょう…
そうして彼への強い執着を垣間見せていく。
記憶操作や、洗脳する事にだって何の躊躇いも見せない。
この明けない夜の中にずっと留まってくれるならば…それで良いのだ。
『貴方は永遠に私のモノです。私が貴方という存在を貪り尽くすまで…。
飽きてもういらないという日が来ない限りは…決して私は貴方を
手放す事はありませんよ…我が主…』
そうして、誓いの口づけのように恭しく…己の膝に頭を乗せている佐伯克哉の
唇にキスを落としていく。
愛しさと、呪縛の両方の意味を込めながら…。
―貴方を繋ぎ止める為なら、私は何でも致しましょう…
そう呟いていくと…再び彼に呪文のように、優しく言葉を紡いでいく。
そのRの表情は慈愛に満ちていると同時に、酷く禍々しく…天使と悪魔の要素を
両方併せ持つような…不思議な笑みをたたえていたのだった―
31日の朝までには30話をアップする予定でしたが、
昨日の夜から何かに当たったらしく体調がすぐれないので
今朝は無理しない事にします。
というかお腹壊して、かなり気持ち悪い状態が続いているので
ちょっと落ち着くまで話を書くの厳しそうです。
…夜までに体調が落ち着いていたら、夜にアップします。
本当に待たせてしまってすみません~(汗)
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
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今の御堂には感じられていた。
仕事に熱を入れて余計な事を考えないようにした。
前のカードスロットに通していく。
続けている。
こんなに、私は弱くなってしまったのか…?」
抱き合って傍らにいる筈の克哉の姿は跡形もなく消えてしまっていた。
それでこんなにも自分が必要とする頃になって消えてしまうなんて卑怯
ではなく、下の名で呼ぶように変わっていた。
考えるだけで『不安』で胸がいっぱいになり…気が苦しそうだった。
今。どうしているんだ…。それだけでも、知りたい…。君に、逢いたいんだ…」
なってしまった。
その事だけが占めていた。
彼からこちらへの強い好意が伝わってきたからだ。
歪んでいったような気がした。
控えるようにしていた。
不意に声が聞こえていった。
呼んで下さい…もっと…!
変わっていった。
なっていく。
男性が現れていく。
引き寄せていく。
持って存在していた。
それで良い…」
心の中では彼に聞きたい事が渦巻いていた。
けれど今は…純粋に彼が自分の元に帰って来たその喜びを噛みしめようと思った。
かすかな温もりがそこから伝わってくる。
応えていったのだった―
何というか、ここの処連載掲載遅れがちですみません。
POMERAが壊れた影響出しまくりでした。
だってこれでかなり補助していたから、ないのきびしかったです。
久しぶりに携帯電話のメール機能で合間に書いて補助しました。
パソコンでなら30分打てば3~4P打てるのに、携帯だと
その半分も行かないからかなりもどかしかったです。
過去に良く携帯のメール機能使って本一冊書いたよなとか
すげー突っ込みたいです。今の私には無理だよ…(涙)
とりあえず先代POMERAのご臨終が確認されてから速攻で
新しいバージョンの購入を踏み切りましたので水曜日には
新しい子が届きました。
これでちょっと更新状況を戻していけると思います。
新しいPOMERAは以前より画面表示がデカくなって…色々と
改良されていました。
一番大きな変化は本体容量が比べ物にならないぐらいに増えたのと…
ミニSDカードから呼び出せるファイルが以前は『POMERA』と名付けられた
フォルダーだけだったのに、カード内に入っている別のフォルダーも呼び出せる
ようになっていた事かな。
当然、ワード文書は使用が違うのでそのままでは使えないんですが…
香坂、『POMERA2』というフォルダーを作って、当面使わないファイルは
そっちにボンボン放りこんで整理していたんですよ。
今までの機種ではそっちの2の方は呼び出せなかったんですが…新しい方では
普通に使えるようになっておりました。
これは地味に使い勝手が良くなっているな~と感心しました。
後は…今までの機種だと、電池がなくなれば本体のボタン電池の電力を
使用して使えたんですが今回からは乾電池の電力が無くなった時点で
立ち上がらなくなる模様。
こうする事でボタン電池の電力を無駄に消費する事がなくなって…日付設定
その他が残りやすくなっているっぽいです。
結構頻繁に日付と時間設定をやり直していたのでこれも地味に
改良されていますね。その分、乾電池の残り電力にちゃんと気を配ったり替えを
用意しておかないと場合によって泣かされそうですが。
ちょっと本日、試しに使用してみて気付いた変更点はこんな処です。
これでまた更新状況をもう少し改善していけるので…頑張ります。
今月中にせめてGHOSTは30話までアップするのが当面の目標です。
ではでは~!
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。