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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
 彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
 途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
 それらを了承の上でお読み下さいませ。

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 ―克哉の方から積極的に唇を重ねられて、息苦しくなるぐらいに情熱的な
口づけを交わされていく

「ふっ…」

「はっ…ぁ…」

 口づけを解いた頃にはお互いの口元から銀糸が伝い、
悩ましい吐息が零れていった。
 明るい蛍光灯の下、革張りのソファの上に横たえられている克哉の…
無数の情事の痕跡に嫉妬を覚えていく。
 
(まだ私が君を一度だってキチンと抱いていないのに…例えもう一人の君とはいえ、
他の男がこんな風にしたなんて…許せない。許したく、ない…!)

 御堂の胸に焦がすような想いが湧き上がってくる。
 それは猛烈な独占欲であり、克哉への恋慕だった。
 キスと抱擁だけしかまだしていない段階なのに、すでに克哉の胸の
突起は赤く色づいている。
 其れに指を這わせていきながら御堂は大きく足を開かせていって…己の身体を
割り込ませていった。

「…もうこんなに此処を堅くさせているとはな…。やはり私の予想通り、君の感度は
かなり良い方みたいだな…」

「やっ…そんな、事…言わないで下さい…」

 散々、他の男に好き放題にされていた筈なのに…そんな一言とこちらの
視線だけで克哉の顔は耳まで真っ赤に染まっていく。
 その生娘のような反応に、御堂は更に嗜虐心を煽られて執拗に胸の
尖りを責め立て始めていく。

「何をそんなに恥ずかしがる…? 私は先程から事実を言っているだけだぞ? 
ほら、さっきまで指に吸いつくようだった此処が今では私の指を弾かん

ばかりになっているぞ…?」

「ん、ふっ…」

 目の前で克哉が感じている姿を見ている内に、嫉妬よりも情欲の方が
徐々に勝り始めていく。

(正直、君に聞きたい事は山のようにある…。だが、今は君を抱きたい…。
いや、征服して私の痕跡を刻みつけたい…。他の人間がつけた痕なんて、
完全にそうやって消してしまいたい…)

 だから御堂は、今は様々な疑問を克哉にぶつけて問い質すよりも
彼を抱く方を優先していく。
 そうしなければまた腕の中にいる存在が遠くに行ってしまうような焦燥感を
覚えているかも知れない。
 御堂の愛撫は次第に大胆さを増していき…薄い胸板全体を揉みしだくような

動きに変わっていく。

「んんっ…うぁ…御堂、さん…」

「…孝典、と呼べ…。私はさっきから、すでに君を…克哉と呼んでいる…」

「ん、は…はい、孝典、さん…」

 御堂の手によって確かに快感を覚えている中、愛しい人から下の名前で呼ぶ
許可を貰えた事によって…克哉は綻ぶように笑みを浮かべていく。
 その表情の変化はまるで…長い間蕾のままだった美しい花が徐々に
咲き始めるかのようだった。
 御堂はこの時、克哉のここまで柔らかい笑顔を始めて見たせいで…余計に
情欲が強まっていくのを感じていった。

「…君、この体制で…その顔は…反則だぞ…」

「えっ、そんな…自分ではどんな顔をしているかなんて判りませんから…んぁ!」

 御堂の言葉に羞恥の顔を浮かべていきながら、克哉は身悶えていく。
 こちらの痴態に相手も興奮しているのか、御堂の吐息が荒く忙しいものへと

変わっていく。
 そうしている間に一旦愛撫の手を止めていき、勢い良く自らのシャツを脱ぎ去り、御堂は上半身を晒していく。
 その姿に克哉もまた強い情欲を煽られ、下半身のモノがズボン生地の下で一層
張りつめていくのを自覚していく。

(御堂さんがまだ…オレが乱れる姿を見て欲情してくれている…)

 その事実に克哉は安堵と歓喜を覚えていった。
 一ヶ月前のあの時、ああすればほぼこちらが勝利する事に克哉はいち早く
気づいて、実行に移した。
 けれどその事に一抹の不安も覚えていない訳ではなかった。
 あの場に残れば、必然的に他の人間と関係する事になる事は最初から
覚悟の上だった。
 それが判っていたからこそ、絶対に御堂を置いて自分一人だけがあの場所から
逃げ出すという選択肢だけは存在しなかった。
 けれどそれでも、他の人間に抱かれた事で御堂に愛想を尽かされてしまったら…
という恐れがまったくなかった訳ではないのだ。
 目の前の御堂の表情に複雑な色が浮かんでいるのが判った。
 克哉の肉体には至る処に、クラブRにいた頃に行われた様々な行為の痕跡が
色濃く残っている。
 きっと、それが完全に癒えて消えてくれるまでにはそれなりの時間が掛かってしまうだろう。

「くっ…ここにも、残っているのか…!」

「ごめん、なさい…」

 そして御堂の手が克哉のズボンに掛かり、下着ごと引きずり下ろしていくと
無数のキスマークや、赤黒い痣、そして鞭で打たれたり引っかかれたような傷跡も現れていく。
 性器もまた先端部分が赤く腫れ上がり、散々弄られた証が色濃く残っている。
 一枚、一枚衣類を剥いで余計なものを取り去っていく度に…この一ヶ月、

克哉が酷い目に遭っていた痕跡ばかりが現れていく。
 それを見て御堂は悔しくて苦しくて…泣きたくなった。
 克哉の目の前で愛しい人の顔が歪んでいく。
 だから少しでもそれを和らげたいと願いながら克哉はぎゅっと御堂の

背中を抱きしめていく。
 そして静かな声で告げていく。

「…体の傷は必ず癒えます。ですから、これから…オレの身体に貴方を
刻みつけて下さい…。今、身体に残っている痕を上書きして無くしてしまうぐらいに…」

「ああ、そうさせてもらおう…」

 克哉がそう口にした途端に御堂の瞳に嗜虐的な色が濃くなっていく。
 そうしてまだ赤黒い首筋のキスマークに己の唇を這わせて強烈に吸い上げていく。
 その瞬間、かなりの痛みが伴ったが克哉は御堂の身体にきつく抱きついたままだった。

「はっ…ううっ…!」

 それは確かに苦痛であったけれど、同時に甘い陶酔感を確実に呼び起こしていた。
 そうして御堂は克哉に己の所有の証を刻みつけていきながらついに
下半身の衣類を全て脱がせ、大きく足を開かせていく。
 眼前に晒されたペニスもアヌスも…散々弄られたせいで赤く腫れていた。
 だが御堂は胸に湧き上がる嫉妬心を敢えて押さえず、枕元のローションを
手に取ると、克哉の下肢にたっぷりと冷たい液を落としていった。

「冷たっ…!」

「我慢しろ、直に熱くなる…」

 そうして克哉の蕾に指を挿入していくと、内部を軽く解すように蠢かして…

感じるポイントを的確に刺激し始めていった。

「ふっ…うっ…あっ…」

 前立腺を擦りあげられる度に、克哉の唇から甘い声音が零れ始めていく。
 その姿に酷く煽られて、御堂の瞳に再び剣呑な光が宿り始めていく。

(一ヶ月前、抱いた時よりも…妙に艶っぽくなっている気がする…)

 あの晩、腕の中に抱いた克哉の反応はどこかぎこちなくて

初々しいものだった。
 だが今、ベッドの上に組み敷いている彼の反応はどこかこなれた
ものに変わっていた。
 挿入間際に唐突に意識を失い、そして気づけばあんな奇妙な場所に
招かれてしまっていた。
 今夜はもう、邪魔されたくなかった。キチンと克哉を抱いてしっかりと感じたかった。
 だから少し性急に愛撫を施し、そして指を引き抜いていくと…正常位の
体制になり、己の剛直を相手の菊座に当てがい、グイっと腰を沈めていく。

「くっ…きつい、な…」

「ん、すみません…けど、オレは大丈夫ですから…今夜は最後まで…」

「ああ、そのつもりだ…。今度こそ、君をキチンと抱く…途中で止めて
やる気などまったくない…!」

「ああっ!」

 そうして御堂は一気に己のモノを克哉の中に収めていった。
 瞬間、繋がった箇所から引きつれたような痛みを覚えていったがそれ以上に…
克哉の胸の中は幸福感で満たされていった。

(やっと御堂さんと…繋がる事が出来た…!)

 この時をどれだけ待ちわびた事だろう。
 克哉の目にうっすらと歓喜の涙が浮かび始めていく。
 お互いに加減する余裕などまったくなかった。
 こうやって繋がり合い、確かに結ばれる事をずっと願い続けていたのだから。
 突き上げる御堂の腰使いも、其れを受け入れる克哉の動きも双方、
息もつかせないぐらい早く激しいものだった。
 お互いの荒い呼吸と肉を打ちあう音がリビング内に響き渡る。
 
「んあっ…はっ…ううっ…んんっ…!」

「克哉…! 克哉…!」

 双方ともに狂おしい気持ちを抱いていきながら、夢中で相手を
求めあっていく。
 いつしか二人の肌にはびっしょりと汗が浮かび上がり、体中が
赤く染まり始めていく。
 体中が敏感になっているせいか、御堂も克哉も直ぐに登りつめていく。
 一度目の解放は、すぐに訪れていった。

「っ…くっ…!」

「ああっ…うぁっ…!」

 そうして、全身を強張らせていきながらお互いに一度達していく。
 しかしまだ二人の飢えが満たされる事はなかった。

―こんなものでは全然足りない…!

 其れは二人共、強烈に感じていた。
 達した後、直ぐに御堂自身が硬さを取り戻していくのを見て…
克哉はゴクリと息を呑んでいく。
 そして淫蕩な笑みを浮かべながら、強請っていった。

『今夜は…オレを壊すぐらい、激しく抱いて下さい…!』

 その言葉を聞いた時、御堂は満足げに微笑みながら…
再び行為を開始していき。
 そして夜明けまで二人は激しくお互いを貪り合って
いったのだった―


 


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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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