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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
 彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
 途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
 それらを了承の上でお読み下さいませ。

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─御堂の腕の中は胸が詰まりそうになるぐらいに熱かった
 
 ようやく勇気を振り絞って御堂に己の気持ちと望みを伝えた途端に強い力で
引き寄せられたものだから克哉は言葉を失っていく。
 
「み、御堂さん…?」

 自然と声が掠れて、動揺しきったものになってしまう。
 だが御堂の腕の力は更に強まってしまい、克哉は一層混乱していく。
 まさか御堂からすぐにこんな反応が返ってくるとは予想していなかっただけに…
すでにこうしているだけで心臓が破裂しそうになってしまっていた。
 
(ど、どどどどどうしよう…! まさか御堂さんからこんな反応が返ってくるとは
予想していなかったから…どうすれば良いのか判らない…!)
 
 頭の中はパニックになっててまともに考えることすら出来ない。
 身体を硬直させてその熱烈な抱擁を受ける他なかった。
 そうしてなすがままになっている間に、御堂がこちらの瞳を
真摯な表情で見つめて来た。普段は冷徹な光を称えた眼差しの奥に
確かな欲望の色が宿っている事実に気付いて言葉を失っていく。

「あっ…」

 御堂の心境がこの11日間でどんな風に変わったのか、人の心を
呼ぶ術を持たない克哉には判りようがない。
 けれど…この双眸を見れば判る。
 今、この人は自分のことを求めてくれているのだ。
 そのことを自覚した途端…克哉の背筋に甘い痺れが走っていった。

(貴方も…今は、オレと同じ気持ちでいてくれているんですか…?)

 そう問いかけたくて、けれど御堂に荒々しく唇を塞がれてしまって…
言葉を紡ぐことが出来ない。
 こちらの何もかもを奪いつくすような濃厚な口付けだった。
 熱い舌先が何か別の生き物のようにねっとりとこちらの舌に絡み付いて、
執拗に御堂の口腔で擦りあわされていく。
 
「ん、んんんっ…はっ…」

 もう言葉など今はいらないと、その行動で伝えられてしまっているようだ。
 頭の芯がクラクラして、ただ御堂から与えられる刺激だけに
意識が集中していく。
 乱暴に服を脱がされ、ベッドに組み敷かれていくと…自分の身体の上に
覆いかぶさる御堂の姿は、一匹の美しい獣のようにすら見えた。

「佐伯君…今は、何も言うな…。言葉は、邪魔だ…」

「は、はい…判りました、御堂さん…」

 小さく頷いている内に首筋に顔を埋められて、いくつも色濃く
痕を刻まれていく。
 そうされていく度に、すでに自分という存在は御堂の所有物になったような
甘い錯覚を感じていく。

(貴方の、好きなようにして下さい…! オレはずっと、心のどこかでは
御堂さんにこうされることを望んでいたんですから…!)

 そうして強い力で相手の背中にしがみついていく。
 いつの間にかお互いに全裸になり、お互いの下肢には欲望の証が
しっかりと息づいている。
 御堂の吐息すら、今は荒くなって…熱を帯びているのを目の当たりにして
克哉はゾクゾクと背が震えていくのを感じていった。

(御堂さんが…オレを見て、欲情している…)

 たったそれだけの事で克哉の身体も熱くなり…更にペニスが
硬く張り詰めていった。
 御堂の手がこちらの両方の胸の突起に伸ばされていく。
 すでに興奮して硬くしこったものを同時に刺激されて…克哉は
堪らず腰を捩じらせていく。
 何もかもがもう一人の自分に無理やり抱かれていた時と、身体の反応が
異なっていた。
 無理やり快楽を引きずり出されていくセックスと、心から望んでする行為とは
ここまで違うものなのだと克哉は驚いていく。

―嗚呼、オレは…こんな事すら知らないまま…ずっと生きていたんだ…!

 御堂を好きだからこそ、些細な愛撫にすら身体は歓喜を覚えている。
 これが…心から想っている人とするセックスなのだと、二十数年間生きてきて
やっと克哉は体感していく。

「御堂、さん…御堂、さん…もっと…オレに、触れて…下さい…」

 御堂の手がこちらの胸を暫く執拗に弄っていくと、腰を淫靡にくねらせて
いきながら熱に浮かされたように克哉が呟いていく。

「ああ…そう、させて貰う…だが、君は思っていたよりも感度の良い
身体みたいだな…どこに触れても敏感に反応している…」

「やっ…お願いですから、言わないで…下さい…あっ…!」

 克哉が羞恥で顔を真っ赤にしていくと、御堂の手がこちらの性器に伸ばされていった。
 すっかり硬く張り詰めてしまったモノを扱かれると…胸を刺激されていた時とは
比べ物にならないストレートな快楽が襲い掛かって来た。
 あっという間に先端から大量の先走りを滲ませ、扱いている御堂の手を
濡らし始めていく。

 グチャ・・・ヌチ…ネチャ…

 自分のペニスから響く粘質の水音に、耐えられないとばかりに眉をしかめて…
その感覚に耐えていく。
 克哉自身には自覚がなかったが、それが御堂の欲望を更に焚き付けていった。

「そろそろ…こっちも準備、するぞ…」

「あっ…はっ…?」

 ペニスを刺激していた御堂の指先が、ついに奥まった箇所に伸ばされて
一瞬すくんだような表情を克哉は浮かべていく。
 だが御堂が確かにこちらを求めてくれていると今は確信出来る。
 怖くないといったら嘘になるが、克哉はこのチャンスを逃したくなかった。
 少し時間を置いてから…コクン、と頷いてみせた。

「貴方の好きに…して、下さい…」

「ああ、そうさせて貰おう…」

 そうして御堂は枕元にあったローションを手に取っていくと…其れを
手のひらの上にたっぷりと取って…克哉の後蕾に指を挿入しながら
塗りつけて…己を受け入れさせる準備を施し始めていったのだった―


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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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