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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
 彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
 途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
 それらを了承の上でお読み下さいませ。

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 ―いつから自分の中にこんな想いが芽生えたのか
御堂自身にもはっきりと判らなかった

 克哉から告白を受けた時、胸の中に湧き上がった衝動のままに
相手の身体を抱きしめて貪り始めていた。
 同性の相手、しかも以前はむしろ嫌悪していた相手に対してこんな
感情を抱くようになった事に自分でも驚いていたが…今、思えば一週間前に
克哉が何者かに犯されていた日から、御堂の心境は少しずつ変わっていたのだろう。

ーあの日、御堂は不快感と同時に克哉に対して独占欲に近いものを
抱いていたことに薄々気づいていた

 克哉がこちらに対して特別な感情を抱いていることなど一緒に過ごすように
なって数日もすれば判りきっていた。
 最初はむしろその想いを疎ましくすら感じていた。
 だが食事を用意して、御堂がキチンと食べると本当に嬉しそうにしたり…
必死になってこちらを補佐しようともの凄いスピードで仕事を覚えている姿を見て、
少しずつ彼に対しての評価と感情は変わり始めていった。

(それに…その目だ…君のその真摯な眼差しが…私を変えていったんだ…)

 目は時に…言葉以上に雄弁に気持ちを伝える。
 まるで大地に水が吸い込むように、彼の真剣な目を見ているうちに御堂の
心も少しずつ引き寄せられていった。
 再会してから十一日、二週間にも満たない短い期間のうちに…知らぬ間に
御堂の中に、彼への想いは育っていった。
 だから、自分は…。

「佐伯…君を、抱くぞ…」

 頭の中が沸騰して、葛藤する感情と激しい欲望でグチャグチャに
なりかけている。
 荒い呼吸を繰り返していきながら丹念に、相手の内部を指先で
解し始めていた。
 余計な事を努めて考えるようにしていたのは、克哉を必要以上に
傷つけない為だ。
 相手の中で手応えの異なる部位を探って見つけだし…其処を責め立てて
いる内に、自分の下にいる克哉の身体は怪しくくねり始めていった。

「んん、んんんんっ…!」

 一刻も早く相手の中に入って思うままに貪りたいという欲求をどうにか
押し殺して…御堂は執拗に克哉の隘路を開き続けていく。
 自分の欲望のままに無理やり挿入しないのは、相手に対して気遣う感情が
御堂の中で育っているからだ。
 それに男同士のセックスは、受ける方には甚大な負担が掛かることを御堂は
知っている。
 だから必死に我慢して…己を受け入れさせる準備だけに意識を集中していく。

「はっ…くっ…んんっ…」

 自分の腕の中で克哉がシーツを必死に掴んで、与えられる感覚に
耐えている姿が酷く扇情的に映った。
 身体全体が、赤く染まって…泣きそうな顔を浮かべられるとこちらの
嗜虐心も刺激されていく。
 早くこの身体を思うがままに犯したい。
 そんな雄としての衝動が御堂の中で高まって、気が狂いそうな
勢いで渦巻いている。

「苦しい、か…?」

「い、え…大丈夫、です…! それよりも、早く…貴方と…繋がりたい、です…」

「ああ、私も、だ…」

「…っ! うれ、しい…」

 その瞬間、心から歓喜の表情を浮かべた克哉が可愛かった。
 きっと最後まで抱いてしまえば…もう逃げられないと判っていたが、
そんな事よりも今はただ…克哉が欲しかった。
 それ以外のことは考えられなかった。

「佐伯…!」

 そうして相手の足を大きく広げて、己のペニスを相手の蕾に
宛がっていく。
 腰を沈めて中に押し入ろうとした瞬間…克哉が必死にその衝動に
耐えようと身構えているのが判った。
 そして相手の中についに先端が侵入した瞬間、唐突に頭の中に
一人の男の声が響き渡っていった。

―おやおや、もう一人のプレイヤーが貴方の前に現れる前に
ゲームセットになるのはつまらないですね…。残念ですが、
ここで終わってしまったら、私にとっては興ざめです…

「っ…!」

「Mr、R…?」

 その声は、克哉にも聞こえていたようだ。
 彼が恐らく、その男性の名前らしきものを呟いた瞬間…御堂は
つい困惑の表情を浮かべていく。

「今の、声は…?」

「御堂さん、にも…聞こえた…んですか…?」

 お互いにベッドの上に折り重なるような格好で見つめあいながら、
今…頭の声に響いた声に対しての疑問を高めていく。
 瞬間、ぐにゃり…と周囲の景色がゆがむのを感じていく。

「な、なんだ…? 何が起こっているんだ…!」

 視界が、歪んでグラグラと大きく揺さぶられているような感覚が
走っていく。
 唐突に意識が遠くなり、全ての感覚が断ち切られていった。

「さ、えき…!」

 必死になって相手の手を掴んでいく。
 だがすでに意識がシャットアウトするのはどう抗っても
耐えられそうになかった。

「御堂、さん…!」

 最後に克哉の泣きそうな声を聞いていく。
 だがそれに返事する間もなく…御堂の意識は唐突に闇の中に
堕ちていき…そして、静かに謎多き男の領分へと
招かれてしまったのだった―

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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