鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
GHOST 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22 23 24
薄暗い室内に、三人の男の荒い息遣いだけが響いていく。
ベッドシーツの上には、克哉の白い肌が艶かしく蠢き、本多と太一の
欲情を更に刺激していった。
―はあ、はあ…いやだぁ! 止めてくれぇ…!
本多には上から覆い被さられる形で、胸の突起を執拗に弄られて…
太一には執拗にフェラチオをされ続けている。
長く攻められているせいで耐えられなくなり…すでに一度、太一の
口の中で放ってしまっていた。
その時点でこの二人に犯されるのを覚悟したが、克哉の奥まった
箇所に手を伸ばすことなく…同じ行為が繰り返されている。
(どうして、だ…? 違和感を、感じる…!)
即物的な快楽を与えられているせいで、まともに考えを纏めることが
出来なかった。
しかしこの状況でこの二人が最後までこちらを犯さない事が克哉には
不思議であり…同時に、強く引っかかっていることでもあった。
「あっ…んんっ…やぁ、止めてぇ…太一…! んあっ…!」
「克哉さん…すげぇ、可愛い…。マジで、このまま…抱きたい…」
太一の口腔で、達する直前まで克哉のペニスが張り詰めていくと…太一は
フェラを止めて一回、熱っぽく呟いていく。
だがすぐに頭上から、本多の制止することが聞こえていった。
「馬鹿…止めろよ。まずは…俺らの主が味わってからじゃなきゃ駄目だって
きつく言い渡されているだろう…。俺だって、ヤリたいけどな…我慢しろよ…」
「判っているよ…ああ、でもマジで感じている克哉さんって色っぽいよなぁ…」
「そ、その気持ちは…判る、けどよ…」
ようやく、執拗に克哉を攻め続けていた二人が僅かな間だけ手を止めて
言葉を交わし始めていく。
その瞬間、愛撫の手が止まったおかげで…ちょっとの間だけキチンと
考える事が出来た。
(二人の目に、オレを求めている欲望の色がある…もしかしたら、これなら…)
二人の事は克哉だって嫌いではない。
本来居た世界でも、それなりに親しい間柄だったのだから。
けれどやはり御堂を早く助けたいし…この戒められている手錠をどうにか
しなければどうしようもない。
(この手錠だけでも…外して貰わないと…御堂さんを助けることも
出来ない…)
その時、少しでも出口が何処にあるかだけでも掴もうと部屋の様子を
眺めて…克哉はいつの間にか、鏡が透けていて…隣の部屋の状態を
確認する事が出来るようになっていた事に気づいていく。
それは目覚めた時は間違いなく鏡だったが、この二人に攻められて
いる間に機能が切り替わっていた為だった。
「御堂、さん…! それに、『俺』…! 片桐さんに、確か秋紀って子まで…!」
そしてマジックミラーの向こうで御堂が片桐と秋紀に両足を抑え付けられて
自由を奪われ…そんな彼に対して、もう一人の自分が迫っているのに
気づいていてもたってもいられなくなった。
もうなりふりなど構っていられない。
克哉は覚悟を決めて…一世一代の大勝負を仕掛けていく。
―もうやるしかないんだ…!
そうして、思考回路も意識も何もかもを切り替えていった。
「本多ぁ…太一、手が、痛いよぉ…擦れて、凄く…」
克哉はその瞬間、哀れみを誘うような声を漏らしていった。
そうして…痛くて泣いているのだと一目瞭然になるように表情を
作っていく。
「か、克哉さん…だ、大丈夫…!」
「克哉、そんなに…痛いのかよ…。涙まで、浮かべちまって…」
二人の前で克哉は一度だって泣いたことはなかった。
かつての自分は人に極力関わらないように…迷惑を掛けないように、
同時に弱みの類を見せないように生きてきたから。
だからこそ突然、涙を見せた事で二人の動揺を誘うには充分だった。
元々…この二人は潜在的に、眼鏡を掛けていない方の克哉により
惚れている部分があった。
佐伯克哉に抱かれたいではなく、抱きたいという欲望を胸の底に
持っていた二人なだけに…克哉の涙によって、暫し…この時だけでも
優先順位が変わっていく。
「うん…痛いよ。血が、出るかも…せめて、これ…外して、くれよ…」
「えっ…そ、それは…」
「………」
克哉の懇願に、本多はどうしようかと大いに迷いを見せて…太一は
無言になっていく。
太一の目に、さっきまでと異なる意思らしきものを感じ始めて…
克哉は涙を浮かべた瞳で、真っ直ぐに見つめていく。
「太一…お願いだよ…。オレを、自由に…して…」
そうして克哉は手錠を掛けられた不自由な手で、股間に顔を埋めている
体勢の太一の髪に…指を絡ませていく。
その瞬間、変化が起こった。
「克哉…さん…」
そして太一の様子に変化が起こっていく。
さっきまで蕩けて催眠か何かでも掛けられているような澱んだ瞳をしていた太一の
目に…光が戻っていく。
同時に、微かな金属音が耳に届いていった。
カチャリ…
そして克哉の戒めは外されていく。
「ありがとう…太一…」
そうして、自分を自由にしてくれた太一にそっと抱きついて…頬にキスを
落として感謝していく。
本多はその様子を呆然と眺めていたが…少しして正気を取り戻していくと
しっかりと克哉を押さえ込みに掛かっていく。だが…。
ドガァ!!
太一が今度は、高速で本多の腹部にボディブローをかましていく。
それはほんの僅かな時間、この場からの支配から逃れた太一が
与えてくれた…最大のチャンスでもあった。
ありがとう、と感謝の言葉を伝えたからこそ…太一は、強烈な支配から
逃れて…克哉の味方をしていく。
(あっちの部屋に行く為には…あの扉を使うしかないのか…。
けど、鍵が掛かっていたらどうしようも…)
起き上がり、再び部屋の様子を眺めていく。
部屋の奥には大きな克哉の身長ほどもある大きな鎧が持っている
槍と剣が目に入った。
扉とは正反対の位置にあるそれに…克哉の意識は釘付けになっていく。
瞬間、活路を彼は確かに見出していった。
(こうする方が確実だ…!)
そして彼は、鎧の方へと駆け出していく。
胸の奥には一刻も早く御堂を助け出してこの場から逃げ出す。
その事だけしか存在していなかった―
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
GHOST 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22 23 24
薄暗い室内に、三人の男の荒い息遣いだけが響いていく。
ベッドシーツの上には、克哉の白い肌が艶かしく蠢き、本多と太一の
欲情を更に刺激していった。
―はあ、はあ…いやだぁ! 止めてくれぇ…!
本多には上から覆い被さられる形で、胸の突起を執拗に弄られて…
太一には執拗にフェラチオをされ続けている。
長く攻められているせいで耐えられなくなり…すでに一度、太一の
口の中で放ってしまっていた。
その時点でこの二人に犯されるのを覚悟したが、克哉の奥まった
箇所に手を伸ばすことなく…同じ行為が繰り返されている。
(どうして、だ…? 違和感を、感じる…!)
即物的な快楽を与えられているせいで、まともに考えを纏めることが
出来なかった。
しかしこの状況でこの二人が最後までこちらを犯さない事が克哉には
不思議であり…同時に、強く引っかかっていることでもあった。
「あっ…んんっ…やぁ、止めてぇ…太一…! んあっ…!」
「克哉さん…すげぇ、可愛い…。マジで、このまま…抱きたい…」
太一の口腔で、達する直前まで克哉のペニスが張り詰めていくと…太一は
フェラを止めて一回、熱っぽく呟いていく。
だがすぐに頭上から、本多の制止することが聞こえていった。
「馬鹿…止めろよ。まずは…俺らの主が味わってからじゃなきゃ駄目だって
きつく言い渡されているだろう…。俺だって、ヤリたいけどな…我慢しろよ…」
「判っているよ…ああ、でもマジで感じている克哉さんって色っぽいよなぁ…」
「そ、その気持ちは…判る、けどよ…」
ようやく、執拗に克哉を攻め続けていた二人が僅かな間だけ手を止めて
言葉を交わし始めていく。
その瞬間、愛撫の手が止まったおかげで…ちょっとの間だけキチンと
考える事が出来た。
(二人の目に、オレを求めている欲望の色がある…もしかしたら、これなら…)
二人の事は克哉だって嫌いではない。
本来居た世界でも、それなりに親しい間柄だったのだから。
けれどやはり御堂を早く助けたいし…この戒められている手錠をどうにか
しなければどうしようもない。
(この手錠だけでも…外して貰わないと…御堂さんを助けることも
出来ない…)
その時、少しでも出口が何処にあるかだけでも掴もうと部屋の様子を
眺めて…克哉はいつの間にか、鏡が透けていて…隣の部屋の状態を
確認する事が出来るようになっていた事に気づいていく。
それは目覚めた時は間違いなく鏡だったが、この二人に攻められて
いる間に機能が切り替わっていた為だった。
「御堂、さん…! それに、『俺』…! 片桐さんに、確か秋紀って子まで…!」
そしてマジックミラーの向こうで御堂が片桐と秋紀に両足を抑え付けられて
自由を奪われ…そんな彼に対して、もう一人の自分が迫っているのに
気づいていてもたってもいられなくなった。
もうなりふりなど構っていられない。
克哉は覚悟を決めて…一世一代の大勝負を仕掛けていく。
―もうやるしかないんだ…!
そうして、思考回路も意識も何もかもを切り替えていった。
「本多ぁ…太一、手が、痛いよぉ…擦れて、凄く…」
克哉はその瞬間、哀れみを誘うような声を漏らしていった。
そうして…痛くて泣いているのだと一目瞭然になるように表情を
作っていく。
「か、克哉さん…だ、大丈夫…!」
「克哉、そんなに…痛いのかよ…。涙まで、浮かべちまって…」
二人の前で克哉は一度だって泣いたことはなかった。
かつての自分は人に極力関わらないように…迷惑を掛けないように、
同時に弱みの類を見せないように生きてきたから。
だからこそ突然、涙を見せた事で二人の動揺を誘うには充分だった。
元々…この二人は潜在的に、眼鏡を掛けていない方の克哉により
惚れている部分があった。
佐伯克哉に抱かれたいではなく、抱きたいという欲望を胸の底に
持っていた二人なだけに…克哉の涙によって、暫し…この時だけでも
優先順位が変わっていく。
「うん…痛いよ。血が、出るかも…せめて、これ…外して、くれよ…」
「えっ…そ、それは…」
「………」
克哉の懇願に、本多はどうしようかと大いに迷いを見せて…太一は
無言になっていく。
太一の目に、さっきまでと異なる意思らしきものを感じ始めて…
克哉は涙を浮かべた瞳で、真っ直ぐに見つめていく。
「太一…お願いだよ…。オレを、自由に…して…」
そうして克哉は手錠を掛けられた不自由な手で、股間に顔を埋めている
体勢の太一の髪に…指を絡ませていく。
その瞬間、変化が起こった。
「克哉…さん…」
そして太一の様子に変化が起こっていく。
さっきまで蕩けて催眠か何かでも掛けられているような澱んだ瞳をしていた太一の
目に…光が戻っていく。
同時に、微かな金属音が耳に届いていった。
カチャリ…
そして克哉の戒めは外されていく。
「ありがとう…太一…」
そうして、自分を自由にしてくれた太一にそっと抱きついて…頬にキスを
落として感謝していく。
本多はその様子を呆然と眺めていたが…少しして正気を取り戻していくと
しっかりと克哉を押さえ込みに掛かっていく。だが…。
ドガァ!!
太一が今度は、高速で本多の腹部にボディブローをかましていく。
それはほんの僅かな時間、この場からの支配から逃れた太一が
与えてくれた…最大のチャンスでもあった。
ありがとう、と感謝の言葉を伝えたからこそ…太一は、強烈な支配から
逃れて…克哉の味方をしていく。
(あっちの部屋に行く為には…あの扉を使うしかないのか…。
けど、鍵が掛かっていたらどうしようも…)
起き上がり、再び部屋の様子を眺めていく。
部屋の奥には大きな克哉の身長ほどもある大きな鎧が持っている
槍と剣が目に入った。
扉とは正反対の位置にあるそれに…克哉の意識は釘付けになっていく。
瞬間、活路を彼は確かに見出していった。
(こうする方が確実だ…!)
そして彼は、鎧の方へと駆け出していく。
胸の奥には一刻も早く御堂を助け出してこの場から逃げ出す。
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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