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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 こちらは10月10日に販売する新刊の秋紀編の
冒頭部分になります。
 この話自体が以前にサイトで連載した「始まりの扉」の
その後という前提になっているので、其れを踏まえた上で
目を通してやって下さい。

…どっちの話もちょっと暗い感じで始まっておりますが、
一応買って後悔はさせないように仕上げる予定です。
 では、良ければ買うか買わないかの参考にして
頂ければ幸いです。
 読んでも良いという方だけつづきはこちらをクリックして
残り部分を表示して下さいませ~


 

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 とりあえず昨日は早くに就寝して、今朝は四時起きで
作業しておったんですが…ちょっとパソコンにトラブルが起こって
30~40分の作業がパーになったんで連載の続きを書く
余裕がなくなりました(汗)

 とりあえず頑張って、新刊の線画までは完成しました。
 帰宅したらまた改めてイベント・インフォメーションを
書けるように頑張ります。

 線画は興味ある方だけ「続きはこちら」から見てやって
下さいませ。
 そろそろ仕事に行って来ます!
 今朝はこれにて失礼!

(8日の時点で昨日の日付の記事を書いているんやけどね。
最近、一日遅れが基本になっててすみませぬ)

 ※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
 他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
 それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。

 恋人の条件                       10 
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―誰かに触れられて、泥のように深く眠っていた克哉の意識は
ゆっくりと覚醒していった

 最初は、誰の指か認識する事は出来なかった。
 けれどとても大切なものを確認するような、そんな優しい手つき
だったので…不快になる事もなく、ぼんやりしながら暫くその指の
好きなようにさせていった。
 穏やかな手つきで、こちらの髪や頬をそっと撫ぜられると何処か
くすぐったかった。
 そうして暫くこちらの顔を探っている内に…ついに唇に辿り着いて、
何度もなぞりあげられるように撫ぜられていった。
 
「ん…くすぐったい…」

 反射的に身体を捩って逃れようとするが、その手は執拗に
追いすがって…克哉の唇に触れ続けていた。
 モゾモゾと何とも形容しがたいもどかしい感覚が身体の奥に
生まれていくのが判った。

「はっ…やっ…」

 そしてついに、克哉の口から艶めかしい声が漏れていくのと同時に…
その何者かの唇が重ねられていった。
 其れが誰のものなのか、まだ寝ぼけていて判断することも出来なかったので
克哉は為すがままになっていく。
 口づけは最初は恐る恐る触れるだけのものだったが、重ねられている内に
大胆なものへと変わっていき…克哉が気を緩ませて唇を少し開いていった瞬間、
熱い舌先が割り込んでいった。

「ふっ…ぅ…」

 克哉の口から、くぐもった声が零れていく。
 相手の舌先で口腔を犯されている内に…先程生じた、怪しい疼きは更に
強さを増していった。
 息苦しくなる程、情熱的なキスをされて…頭の芯がボウっとなってまともな
思考回路などなくなっていってしまう。
 そうして身体の熱すら上がり始めていった頃…唐突に胸の突起に
指を這わされて、両方同時にソフトに触れられ始めていく。
 焦らすように最初は僅かな乳輪の部分から。女性の其れに比べればウンと
小さい突起をじっくりと時間を掛けて愛撫されていくと…克哉は一層、耐えられないと
いうようにしきりに腰を捩り始めていった。

「んんっ…あ…はぁ…」

 少し触れられていっただけで克哉の胸の突起はあっという間に赤く充血して
硬くなっていった。
 其れを弾くように同時に攻め立てられて…堪らず身体をくねらせていけば…
相手の身体がこちらにどっしりと圧し掛かって来た。

「克哉、さん…」

「えっ…?」

 何者かが、こちらの名前を優しく呼んでいく。
 その声音を聞いて、克哉は一瞬…困惑した。
 自分に触れているのは、無意識の内にもう一人の自分だと思ったから。
 後はMr.Rぐらいしかこの部屋の鍵を無視して部屋の中に入り込むような
真似は出来ないと思っていたから…その声を聞いた時にぎょっとなった。

「えっ…もしかして、太一…?」

「…そうだよ。ねえ、一体…誰だと思っていたの…?」

 克哉がこちらの事を、別の誰かだと思っていたとしか思えない反応に
太一は明らかにムっとなっていく。
 確かに不法侵入をした上に、寝込みを襲うような真似をしているのは
こっちだが…克哉が、今、…暫く愛撫に身を委ねてくれて天にも昇る
心持ちだったのが一気に引き落とされてしまったような気分になった。

「あの、それは…その…」

「…何で答えられないんだよ。まさか…克哉さん、とっくの昔に誰か他の男に
こんな風に触られていた訳…?」

「えっ…? そ、そんな…事は…」

 昨日は御堂に、そして今日は夢か現実か判らないがもう一人の自分に
克哉は思いっきり抱かれていた。
 そして此処が紛れもなく自室であると判っていたから、今…優しくこちらに
触れてくれていた指先は、もう一人の自分のものであると思いこんでいた。
 だからまともに答える事が出来なくて言い淀んでいくが…太一はそんな
相手の煮え切らない態度に心底苛立ちを覚えていった。

「…克哉さん、声が裏返っているよ…。そんな風に動揺しまくりの様子で
否定したって全く説得力がないんだけど…?」

「う、ううううっ…!」

 克哉は太一に組み敷かれる体制でジタバタともがいてその腕から
逃れようとしていった。
 だが彼とて、簡単に愛しい相手を逃がしたりはしなかった。
 しっかりとその身体を強く掻き抱いて、離れないでくれという意思を
伝えていく。
 体格の上では克哉が勝っていても相手に上になられて力を込めて
抑え込まれてしまったら逃げる事も出来なくなる。

「うっ…ね、ねえ…どうして太一が、こんな処にいるんだよ! 此処…確か
オレの部屋で、鍵はしっかりと掛けてあった筈なんだけど…」

「ううん、開いていたよ。だから俺が入って来れたんじゃん?」

 こっそりと作ったスペアキーの事は一切言わず、平然とそう答えて
すり替えていった。
 そんな事はわざわざ言う必要はないし、それくらいの腹芸はあの五十嵐の家で
長年育ってきたのだから容易いものだった。

「うっ…け、けど…それがこうして太一に押し倒されている状況の説明には
全く繋がらないと思うんだけど…! 何で、こんな事を…!」

「えっ…? マジで気づいていない訳? うっわ~克哉さんってばそういう事に
関してはもしかして凄く鈍い方な訳? そんなの…克哉さんを愛しいとか、
抱きたいとか、触れたいとか…そういう風に思っていなければ有り得ない事でしょ?」

「え、ええええっ…! あああああ~やっぱり太一までおかしくなっちゃって
いたのか~! もう勘弁してくれ~!」

「…ちょっと待って、克哉さん…。今、何て言った?」

「はっ…! そ、その…何でもない! 何でもないです!」

 太一からすれば、一世一代の勇気すら込めて言った告白に対して、
『太一まで』という単語が入って嘆かれたのは正直、プチっと何かが
切れてしまいそうなぐらいの憤りを覚えていった。
 しかもその後に続く、『もう勘弁してくれ~!』というのは…克哉に対して
告白したり触れたりしてきた人間が、自分だけではないという事実を如実に
示していた。

(えっ…もしかして、こうして克哉さんに触れたのってやっぱり俺だけじゃ
ないって事…? ちくしょう…一体誰だよ! 俺の克哉さんに勝手に触れた
そいつは…!)

 その一言を聞いた瞬間、フツフツと怒りが湧き上がっていくのを感じていった。
 昨日、喫茶店ロイドに克哉が立ちよってくれた時から…確かに自分はおかしく
なってしまったのかも知れない。
 緊急事態にしか使わないと戒めていた鍵を使ってこの部屋に侵入したり、
克哉の寝込みを襲ってしまったり…自分でもとても正気の沙汰ではないと思う。
 だが、何よりも太一の正気を奪っていったのは…今の克哉の態度と
発言だった。
 その一言が引き金となって…日頃の生活では秘められている太一の中の
凶暴性がゆっくりと息を吹き返していく。

―はあ、はあ…はあ…

 そうしている内に、興奮しているからだけじゃない理由でこちらの息は
次第に大きく乱れていった。
 激しい衝動が、胸の奥に湧き上がっていくのを感じていく。
 誰だか判らないが、克哉にこうして触れた人間が自分以外にもいるという事実が…
太一を、狼に静かに変えていった。

「た、太一…?」

 相手の様子が変わった事に克哉も気づいたのだろう。
 どこか怯えたような顔を浮かべて…伺うようにこちらに声を掛けていく。
 だが、太一の中ですっかりスイッチは入ってしまっていた。

―許せないね克哉さん。これは…お仕置きしないと、気が済まないよ…俺…!

 そして、邪悪な笑みを闇の中でうっすらと浮かべていく。
 克哉はその気配の変化に、畏れすら抱いていきながら…身体を竦ませて、
易々と太一に組み敷かれて、抵抗を奪われていったのだった―



 

※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
 他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
 それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。

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 克哉と知り合ってから一年余り。
 太一は今年、無事に四年生に進級して…来年の春には
順調に行けば卒業を迎えるだろう。
 その事によって、今年の春から…五十嵐組の方では大きな
動きが存在していた。
 現在のトップである寅一が後継者と定めた太一を何が何でも
裏社会に引き込もうとしている勢力と。
 太一の夢が音楽の世界で食っている事だと理解している…自分の
父親を中心とした勢力が激しく対立を深めていた。
 祖父の後継者になって貰いたいと切望をしている勢力は…言ってみれば
寅一の息が掛かっているという事とほぼ同義語である。
 太一が克哉の自宅の鍵をこっそりと作ったのは…その辺の五十嵐組の
後ろ暗い事情が深く絡んでいたのだ。

(こんな鍵、本当なら作るべきじゃないって判っているけれど…。克哉さんの
身に何か遭ってからじゃ遅いから…だから親父が忠告してくれた時に手配して
用意しておいた物なんだけどね…。緊急事態じゃないのに、俺…悪用
しようとしている…)

 呼び鈴を押しても暫く反応がないままだったので、太一は葛藤しながら
禁断の鍵を差し込んでいく。
 もしかしたら室内に克哉がいるかも知れない。
 寝ている最中だったら出てくれないのだとしたら…きっと見つかれば
咎められてしまう事は必死だった。
 其れでもどうしても克哉に会いたい、もしくはその気配だけでも今は感じ取りたい
欲望を抑える事が出来なかった。

(…もし外出中で…俺が中に踏み込んでいる時に克哉さんが帰宅したら、
言い訳効かないよな…)

 そんな考えも一瞬、脳裏をよぎっていった。
 なのに…理性など、瞬く間に消えていってしまう。
 すでに夜の22時を回っている。こんな時間に人の自宅に来訪するのも…
不法侵入をするのも常識的な行動じゃないというのは流石に判る。
 
「克哉さん…」

 けど、何となくこの扉の向こうに克哉がいるような気がしたから。
 せめて呼び鈴を押した時に克哉が出迎えてくれたなら…この嗅ぎを
使う事はなかっただろう。
 なのに奥にいるのに、出てくれないのなら…障害物である扉など邪魔でしかない。
 そんな物騒な考えと、突き動かされるような衝動に身を委ねて…そして太一は
ついに鍵を開けて、中に入っていってしまった。
 部屋の中は、真っ暗だった。
 藍色の深い闇が周囲を覆い尽くして、何処に何があるのかも満足に
確認出来なかった。
 初めて訪れる克哉の部屋は、彼の匂いで満たされているような気がした。
 電灯の位置すら、はっきり判らない。
 壁に手を這わせて電灯のスイッチを探そうと試みたが、なかなかそれらしき
手応えに遭遇するが出来ないままだった。

(電灯のスイッチって何処にあるんだ…?)

 どんな家屋でも、照明のスイッチが設置されている高さはほぼ一定である。
 太一は其れを意識した位置に手を這わせて探しているつもりだが…真っ暗な
せいでその感覚も若干の狂いが生じてしまっていた。
 事実、彼が最初に探った周辺に望んでいたスイッチは存在していたのに
気持ち、少し高い位置を探ってしまった為に気づかぬまま…太一は闇の中で
右往左往する羽目になっていた。
 暗い闇が、怖かった…明かりが一切存在しない闇には人はなかなか目が慣れる
事すら出来ない。
 ほんの僅かでも明かりがあれば、数分もすれば目が馴染んでくれるが…
克哉の部屋は現在、窓の類は分厚いカーテンで閉め切られてしまっているせいで
真の闇に近い状態が作り出されてしまっていた。
 まるで、部屋の中にいる存在を閉じ込めるかのように…誰にも触れされないと
暗に示されていたのを、太一が強引に破ってしまったかのように。

「克哉、さん…何処…?」

 ついに心細くなって、太一は短くそう呟いてしまった。
 電灯が見つからない以上、簡単に光を得るのはたった今通って来た扉を
開けて廊下の光を差し入れる事ぐらいだった。
 だが、現在の太一は不法侵入真っ最中の身の上だった。
 ほんの僅かでも隙間を開ければ、其処からは微かな光が差し込んで電灯を
探すのは容易になるだろう。
 しかし後ろぐらい思いをして入り込んでいる以上、其れを実際にやるには
酷く勇気がいる事だった。

(…少しだけでも、扉を開けて…電灯のスイッチを点けるべきか…?)

 そう迷った瞬間、頭に声が響き渡った。

―そんな必要はありませんよ…。貴方が会いたくて堪らない、佐伯克哉さんは…
此処にいらっしゃいますからね…

「っ…! 誰だ!」

 あまりにも鮮明に、誰かの声が聞こえた。
 何となく聞き覚えがあるような、ないような…歌うような口調で何者かが
太一の頭の中に響くように語りかけてくる。
 その事に弾かれたように驚いたが、周囲を探っても…自分以外の人間の気配は
近くからは感じられなかった。
 だが、いきなり…目の前に淡く青色に光る、道が現れていった。
 その奥に、太一が求めている者がいるのだと示してくれているかのように
青い光は淡く優しく、同時に妖しさを帯びていきながら奥の部屋に続いていった。

「はは…これ、一体…何だよ…。俺は夢でも見ているのか…?」

 太一は力なく呟いていった。
 あまりに非現実めいた光景だった。
 だが…扉を開けて外の光を取り入れた以上、他の人間に見つかって
不審がられる可能性がある事は否めない。
 この青い光は確かに妖しい事この上ないが…その危険を犯さずに奥に
進む為には確かに有効だった。
 だがその輝きが浮かび上がる中、目を凝らしても…先程の声の主らしき
人影は一切、感じられなかった。

「…全く、さっきの声…一体何だったんだよ…。すげー不気味…」

 もしかしたら何かの罠かも知れない。
 そう頭の隅では警鐘が鳴り響いていた。
 其れでも暫く迷った末に…太一はその青い光の道を頼りに奥の部屋へと
進んでいった。
 そして…淡い青の輝きに包まれて、闇の中に浮かび上がっている克哉の
姿が其処にあった。
 ベッドの上にぐったりと、裸のままで深く眠っているその姿に…太一は
知らず、唾を飲み込んでいった。
 あまりに無防備で、あどけない顔をして克哉は眠っていた。
 その顔を見て…太一の中の雄が、静かに刺激されていく。

「ヤバイ…凄い、綺麗だよ…克哉、さん…」

 其れはまるで…夜のアクアリウムに浮かび上がる水槽を眺めているような
気分だった。
 深い闇があるからこそ、光に淡く照らされている中身がとても美しく…
同時に明るい光の下とはまた違った魅力を浮かび上がらせていくのだ。
 淡い青い光に照らされている克哉は綺麗で、かつ…いつもにはない
艶めかしさのようなものすら感じられた。
 不法侵入をした上に、相手の寝込みを襲うなんて言ってみれば犯罪行為
以外の何物でもない。
 そう頭の中では判っているのに、太一は目の前の強烈な誘惑に抗う
事が出来なくなっていた。

「克哉さん、御免…俺…」

 そう一言だけ謝罪の言葉を漏らして、太一はベッドの方へと歩み寄っていく。
 安らかに眠っている克哉に一種の神秘的なものさえ感じていきながら…
直接、手に触れる事で相手を確認したい強烈な誘惑に逆らう事が出来ず、
彼は恭しく、愛しい存在に手を伸ばしていったのだった―



 
 10月10日のスプレーオンリーの新刊、今まで連載した話の
どれのその後を書くか発表しま~す。

 始まりの扉です

 実はもう一つ、顔アイコン式連載小説のその後も考えていたんですが
今回はこの2択の内…始まりの扉の方が自分の中で書きたいと
思ったのでこうする事にしました。
 内容としましては、失恋した後に眼鏡との幸せな短い時間を振り返って
其れをふっ切ろうとする秋紀で一本。
眼鏡の方の人格も受け入れようと必死になって奮闘している御堂さんと、
そんな御堂さんを諭しつつイチャイチャするノマと、フーフー毛を逆立てている
御堂さんを面白がっている眼鏡の三人の話の二本立てです。
 ページ割合的に秋紀編&その後の三人編は1:2ぐらいになるかと。

 何で今回、この話を選んだかって言いますと…何件か、この眼鏡と御克カップルの
その後が見てみたいとメッセージを貰った事があったのと…秋紀にたまには
スポットライトを当てた新刊を作ってみたいと思ったので。
 …実は、これはゲームプレイ前の話なんですが遊ぶ前の段階では誰が
一番と二番に好きだったかというと…。

 外見の好みだけで言えば、秋紀と太一が一番好きだったんですよ

 だからゲームプレイの順番も最初は御堂さん遊んでみるまでは苦手意識が
あったので、本多→御堂→片桐→秋紀→太一の順でやっているんですよ。
 太一が最後に来ているのは、眼鏡とノマでは私はノマの方が好きなので…
一番好きそうな組み合わせを楽しみとして持ってきたんですが…。
 太一を最後に持ってきたのは正解だったけど、秋紀にゃんのシナリオに当時は
相当がっくり来まして。
 何でこの子だけ普通のハッピーエンドがないのよ~~! キ~!となって
非常に悔しい思いがありました。
 外見だけの印象で言えば、好みのストライクゾーンだったのにシナリオが
無印の方じゃ微妙なラストだったせいで、遊ぶ前では苦手だった御堂さんの
株が遊んだ後じゃグーンとアップしてしまい、サイトの中もオフラインも御堂さんと
W克哉の話ばっかりになりましたけれど…。

10月のイベントなら、秋紀にゃんをちょっと立てる本を作っても
良いじゃないかと。そんなチャレンジ精神です。(と言っても全体のページの
3分1前後の長さの話ですが…)

 後、今までイベントで色んな本を買ってきて思ったんですが、秋紀が
出てくる&メインの本って殆どないやんっていうのありましたので…
今回の表紙は、一応四人とも描くように現在頑張っています。
 明日がイベント前の最後の休みなので追い込み頑張るっす。
 後、もう一つ…ハッピーエンドか、成就しなくても何かを得られる別離は沢山
書いてきたけれど…本当に失恋して一人になってしまった人間の心境というのも
たまには書いてみたかったから。
 いつも同じパターンの話ばかり書いているのもマンネリだと思ったんで。
 一応、今回の新刊はいつもと違う事を少しやってみようというチャレンジ精神を
少しだけ交えたものにします。
 あ、一つ断っておくと失恋を書いても、後味の悪いものにするつもりは一切
ありません。切ないの範囲です。

 書きたいのは例え恋が散ってしまっても、ほんの僅かな時間でも好きな
人と過ごす事が出来た幸せなのですから…。
 という訳で水曜日の休みは新刊製作頑張ります。では…。
 とりあえず本日、コメントの方に返信させて頂きました。
 そして最近になって気づいたんですが、えっと8月に返したコメント、
別名義で返していた事に気づきました。
 まあ、某所で使っている名前の方で返信してしまったの一カ月以上
気づいていなくてすみません。
 今日、こそっと直しておきました。混乱させてしまったなら御免なさいです(汗)

 後、気付かない内にWeb拍手の機能が色々変わっていて、やっと拍手を
時々チェックしても心理的にキツくなくなったのでボチボチ、返していきます。
 本当は拍手、返していない事に心理的に凄く抵抗があったんですがある事情に
より、二年ぐらい前からこまめにチェック出来なくなっていたんですよ。

 頻繁に悪意あるコメント、誹謗中傷としか取れない文面を送ってくる
方がいましてねぇ。その方のせいで見るとテンション下がってやる気が
下がるだけなので時々しかチェック出来なくなっていたんです。

 表には出さないようにしていました。
 あんまり不快になるような事を表に出さない方が良いって思っていたので。
 当然、好意的なメッセージを残して下さる方はいっぱいいますしそれが
励みになっているからこそ拍手を残し続けていたんですが、同時にそれで
ヘコんだり傷ついたりする事もいっぱいあったのですよ。
 けどこちらの作品を好意的に読んでくれている人がいるならそんな
悪意に負けたくないし。
 結果的に自衛手段みたいな感じで、一カ月に一回チラリと眺める
程度にしかチェックしなくなってしまったんですよ。
 少し前の機能ですと幾らブラックリストに追加しても、悪意のあるメッセージが
止む事がなかったので。
 もう完全スル&放置で、気にしない事にしてそれでも自分でやれる範囲で
やっていこう。
 そして状況が落ち着くまでは絶対にこの事を表に出さないでおこうと
決めて暫くやってきた訳です。

 そうしている間に改良されて、一旦その人をブラックリストに追加したら
それ以前の悪意あるメッセージもメッセージログに表示されない状況になったので
やっとそれで過去の拍手を落ち着いた気持ちで読める状況になった訳です。
 本当に、個人的な事でそちらに好意的なメッセージを残してくれていたにも
関わらず、放置する結果になってしまっていてごめんなさい(ペコペコ)

 2009年2月までは遡ってログを見れる仕様に変わってくれたので一旦、流して
しまったログも採取出来たので10月10日のイベントが終わったら、徐々に
返していく事にします。
 返信不要と言われている方、もしくは一言つぶやきみたいな感じの方は
スルさせて頂くかも知れませんが、この件も今月中までにはちゃんと返せるように
したいと思っております。
 とりあえず告知させて頂きました。

 最後に、拍手を殆ど返していない状況下でもこちらにメッセージを
残してくれた方々、どうもありがとうございました。
 凄く遅れてしまいましたが、ここに感謝を述べさせていただきます。
 

 ※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
 他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
 それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。

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―五十嵐太一は気が狂いそうな想いを抱いていきながら、
夜遅くに克哉のマンションに向かっていた

 昨日、克哉に珈琲を淹れた時に…脳内がとろけそうになるぐらいに
濃厚で甘い香りを嗅いでから、どうしても気持ちは鎮まってくれなかった。
 以前から克哉の事を、可愛い人だとは認識していた。
 自分よりも5歳も年上とは思えないぐらいに一つ一つの仕草とかも
可愛くて、愛嬌があって優しくて。
 そんな克哉だからこそ好意を持っているのだという自覚はあった。
 だがその不思議な甘ったるい匂いを感じたその時から…急速に太一の
中でその感情は変質していってしまった。

(もう、ダメだ…。こんなのおかしいって判っているのに…俺、どうしても
克哉さんに会いたいって気持ちを抑える事が出来なくなっちまってる…)

 その唐突な感情の変化に、太一自身も大きな戸惑いを覚えていた。
 だが一日悩んだ末に出た結論は…一度、克哉と面を向かって話して
みようというものだった。
 自分が克哉に恋してしまった事に対してはもう間違いないと確信をしているからこそ…
この感情をどうするのか、直接克哉にぶつけることで決めるしかないと考えたからだ。

「あ~あ…こんな時間に訪ねてもきっと迷惑だって判っているんだけどね…。
それでも、もう抑える事は出来そうにないや…」

 そんな事を自嘲的に呟いていきながら太一はようやく克哉のマンションの
前に辿り着いていった。
 こうして克哉のマンションに来るのは、一度視察の為に足を向けた時以来だ。
 ライブの帰りに克哉が太一のアパートに来たことがあってもその逆はなかった。
 なのにどうして太一が克哉のマンションにこうして来ることが出来たのか…
それは万が一の事態に備えてのことだった。

(全く…あのくそじじぃの事で万が一、俺と親しくしている克哉さんが
巻き込まれる事態が起こってしまった時用に念の為にこうして自宅の住所を
調べておいた訳なんだけど…。まさかこんな形で使う事になるとはね…)

 そうして、太一はポケットから一つの鍵を取り出していく。それは…
克哉の部屋の鍵のコピーだった。
 これも非合法な事をするのが得意な人間たちに依頼して念の為に
作らせておいた物だった。
 通常の人間関係なら、友人の自宅を勝手に調べたり鍵を無断で
コピーを取るなんて真似は常軌を逸した行動と取られる事は自覚があった。
だが…太一は、何度も自分が親しくしている人間が、五十嵐組や母の事業に
対して敵対している奴らの思惑に振り回されて被害を受けるのを目の当たりにしていた。
 行き過ぎ、と取られる事に関しては自覚があった。
 だが、誰かが誘拐されたり失踪した場合…一番の手がかりは自宅に
残されている可能性が高い。
 時間が経過すればするだけ、犯人の手で証拠が抹消されてしまったり
誰かが通報して警察が入り込んでしまえば…有力な証拠が、一般人である
太一にまで届かない。
 そういう可能性があるからこそ…今まで、鍵のコピーを持っていても
使わないように自制していたのだ。
 あくまでこれは緊急事態に備えて作った物であり、悪用をする為ではないのだ…
という良心が、太一の中で生まれてせめぎあっていく。

「この鍵を使って…無断で克哉さんの家に入ったら、それこそ俺は犯罪者だよな…。
うん、そうだ…まずは普通にインターフォンを押そう。それで反応がないまま
だったら…これを使う事にしよっと。昨日、何回も電話やメールをしたのに
未だに返信がないままだっていうのが気がかりなのは本当だからね…」

 太一は、会社の同僚達と違って本日は彼は体調不良で休んだ事になって
いる事を知らない。
 そして克哉の携帯は、先程情事の最中に眼鏡に切られてしまってからずっと
電源が落とされたままになっていた。
 どれだけメールをしても相手から返信がない事が不安で仕方なくて。
 いつもの克哉だったら律儀に、出来るだけ早く返信をしてくれるというのを
良く知っているからこそ…返事が戻って来ない今の状況が苦しくて仕方なくて。
 頭の隅では、こんな行動が間違っていると判っていても得体の知れない
感情に突き動かされて…太一はついに克哉の自宅まで押し掛けてしまった訳なのだ。

「克哉、さん…」

 太一は、土壇場で大きく迷っていく。
 このまま克哉の家に行くべきか、そうでないのか葛藤して…暫くマンションの
入り口の前で立ち止まっていった。

(やばい…もうダメだ。これ以上…この感情を抑える事なんて…俺には、
出来ないや…。ごめんね、克哉さん…)

 自分の行動が間違っていることを自覚しつつ…それでも急激に芽生えた
強い想いに突き動かされて太一はついにマンションの敷地内に足を踏み入れていった。

(まずは貴方の顔が見たい…)

 そう強く願っていきながら太一は克哉の部屋があるフロアまでエレベーターで
向かっていき。そして部屋の前でインターフォンを押して、克哉が出て来てくれるか
どうか暫く待っていったのだった―
 

 兄上が9月30日に東京の某所で開かれたメタルマックストークライブ
に行って来て、妹に対して熱く語りまくっている。

 ちなみに兄上は子供の頃からのメタルマックスの大ファン。
 ゲーム本編は細かいセリフを幾つもソラで言える程熟知しているし、
何より他のゲームと比べて、愛と時間と情熱の注ぎまくりなのである。
 自分のブログサイトでは今年発売したメタルマックス3の強化月間
なんてやるぐらいの熱の入れようである。
 ちなみに兄貴のトークライブの感想をここにちょこっと貼りつけておきます。
 判らない人にも伝わるように意識して書いているので、私がツラツラと
書くよりもライブの空気は伝わるかもです。

 メタルマックス トークライブ感想1

 それで昨日、兄上にトークライブの2でも紹介されている「まんが みやおう
むかしばなし」を見せられた訳なんですが…メタルマックスを多少は齧っている
私は大爆笑しました。
 ちなみに紙芝居の絵を描いているのは漫画家の山本貴司(ヤマモトアツジ)氏。
 ゲームのキャラクターデザインをやっている方で、メタルマックスファンの
間では有名。一般的には若干マイナー寄りの漫画家さん。
 兄上のブログで知ったが、製作総指揮をしているミヤ王さんの中学時代からの
知り合いなんだそうで。
 その方がトークライブ内で語った紙芝居が、これだったりします。

「ミヤ王昔ばなし」

 こっちがこれから風呂場に行こうとしているのに、「三分で良い、付き合ってくれ」と
強引に呼ばれて見せられたのがこの紙芝居なんですが…ゲーム知っている
人間から見たら、ああファンを意識して一枚一枚描いているよ! と感心させられる
出来のものでした。
 ちなみに原画はスケッチブックで描かれて、スライドショーで拡大されていたらしい。
 それをトークライブが終わった時にファンの一人にスケッチブックごとプレゼント
されたらしいんですが…良いなぁ、羨ましいな。

 個人的感想言うなら、メタルマックスって結構人の死があっけらかんと
書かれている部分があるんですよ。
 おいおいそりゃヤバイだろ! とか…平然とそんな事を言わないで~! と
ツッコミたくなるような会話が街の人に話しかけるとポンポン飛び出してくる。

 そんなゲームの世界を意識した内容に私は大いに気に入りました!

 …ようするに毒が相当に効いているって事なんですが。
 紙芝居でも「悪役になっちゃダメェェェ!」と思わず大声で突っ込んでしまうような
素敵なオチが展開されておりました。
 いや、ゲーム知っている人じゃないと判らないネタだって判っているんですが…
昨日は私はこれで爆笑したよ…。

 …何だかんだ言いつつね、兄上ほどじゃないけれど…子供の頃から
この人はこのゲームが大好きで其れを夢中になってプレイしていたり、熱く
こっちに語って来た姿を見ているからね。
 一時は商標登録ゴロに「メタルマックス」の名前を取られてしまって発売
する事が出来なくなってしまった事件がこのシリーズにはありまして。
 その事を本気で悔しがって、「絶対に続編が出て欲しい!」と願い続けていた姿を
妹はず~と見ていたからさ。
 こうして十数年ぶりに新作が出て、こんなトークライブが開かれたのは
どれだけ嬉しかったんだと思う。

 メタルマックス3もトータルで80時間捻出して遊び倒していたし。
 兄上、トークライブに無事に行けて良かったね。
 妹はその事を、こっそりと喜んでいます。

 私も…前ジャンルの王レベが開発休止になって、それでも新作が
出て欲しいとこっそりと願い続けているファンだからさ。
 会社が潰れてしまってシリーズの続きを出す事が難しいって事が
どれだけ苦しいか、良く知っているんだ。
 メタルマックスなんて会社そのものが無くなって、タイトルは商標ゴロに遭って
どう考えても絶望的な状況だったのに。

「メタルサーガ 砂塵の鎖」というファン達が作って、ミヤ王さんが
監修したPS2のゲームがあったんですよ。
 其れが出てくれたおかげで…ミヤ王さんがやる気を取り戻して、
結果…こうして奇跡の大復活劇を遂げた訳で。
 だから妹は本当に思います。

 兄上、本当にトークライブに行けて良かったね!!

 好きなゲームの続きが出る事を十数年待ち望んで、とだえる事を望まずに
諦めなかったしぶといファンが報われる日が来た事を心から祝福します。
 オイラも王レベの事を簡単には諦めないぞ、お~~!
※若干間が空きましたが連載を再開します。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
 他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
 それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。

 恋人の条件                       10 
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―澤村紀次は、愉快そうに笑いながら御堂孝典を脅迫する為の
ビデオのコピーをポストに投函していった

 彼は先程、ボイスチェンジャーを用いて御堂に対して電話を掛けた後、
実際にその証拠の品となるビデオのコピーを、いつもは足を向けない地区に
訪れて発送する事にしたのだ。
 こういう足がつくのを恐れる品は…通常の自分の行動圏内から
外れた場所から送るのが通例だ。
 その為に、殆ど見覚えもない地区を選んで其処に訪れた訳だが…
彼はこの時、Mr.Rによって見えざる糸に操られたように此処に招かれて
いた事には全く気付かなかった。

(ふふ…これで、あの取引は僕らの会社の利益に大きく貢献する会社の
方が有利に運ぶ事が出来る…。笑いが止まらないとは、まさにこの事だね…!)

 そうしてポストから離れて、邪悪な笑みが浮かんだ途端…澤村はガシっと
強い力で何者かに肩を掴まれていった。

「いつっ…! 誰だよ! そんな乱暴に…えっ…!」

 自分の肩を乱暴に掴んだ人物の顔を確認しようとして振りかえった瞬間、
青年は目を見開く羽目になった。
 其処に立っていたのは予想もしていなかった人物だからだ。
 確かに先日、顔をチラっと見た時と印象は大きく異なっていた。
 柔和そうでオドオドした雰囲気に成長していた自分の幼馴染み。
 それが今…目の前にいる彼は、眼鏡を掛けて酷く冷たい眼差しを浮かべて
こちらを睨みつけていた。
 一瞬、別人かと思った。
 だが…自分が彼を見間違う訳がない。
 澤村はその眼差しに密かに戦慄さえ覚えていきながら…自分を呼びとめた
人物の名前を呟いていった。

「克哉、君…どう、して…君が…?」

「…たまたまこの辺りでお前を見掛けたから呼びとめただけだ。一体この辺りで
何の用があったというんだ…?」

「…そんなの君には関係ないだろう? 幾ら幼馴染みと言ってもさぁ…プライベートの
事にまでズカズカと踏み込まれたくないし、僕が答える義理なんて全くないだろ?」

 突然の対面だっただけに、一瞬戸惑ったが…冷静に考えればこちらの方が
圧倒的に優位に立てる立場であった事を思い出し…澤村は相手に対して馬鹿に
したような横柄な態度を取っていった。
 たった今、MGNの御堂宛てに送ったビデオの原本は自分が持っている。
 そしてもう一人の出演者は紛れもなくこの佐伯克哉なのだ。
 アレが手元にある限り…自分もまた、この幼馴染みに対して…絶対的な
優位に立つ事が出来る。
 そう考えての対応だったが…その意図に反して、突然浴びせられたのは
眼鏡からの鉄拳だった。
 幼馴染みの拳が鋭く空を切って、澤村の腹部にめり込んでいく。
 予想もしていなかった展開に、男の頭は一瞬真っ白になりかけていった。

「ぐっ…うぅ…はっ…!」

 急所にダイレクトにめり込んだせいか、まともに言葉が紡げない。
 くぐもった呻き声を漏らしていきながら…その場に崩れ落ちる羽目になった。
 雑踏の中での突然の暴行劇に、通りゆく人の何人かが好奇心に満ちた眼差しを
向けていくが…眼鏡は敢えて相手にせずに冷たい一瞥で流していった。

「なに、を…何を、するんだよぉ…! いきなり、こんな真似を、して…!
いつから、君はこんなに…乱暴な人間に、なったんだい…?」

「ビデオの元は何処にある…?」

「えっ…?」

 突然、眼鏡の口からそんな単語が零れて…澤村は驚愕に目を
見開いていく。
 其れは…現時点では、彼が決して知り得る事が出来ない情報の
筈だったからだ。
 確かに澤村はMGNの部長職に就いている御堂に対しては…電話をして
脅迫めいた行為をしたし…たった今、ビデオのコピーを送りつけた。

―だが、佐伯克哉に対してはまだ何の行動にも移していない筈で…
現段階では決して、彼がビデオの存在に気づく筈がないのだ

 だが、目の前の相手の剣呑な態度から…そのビデオの内容まで相手は
すでに知っているようにしか感じられなかった。

(何でだ、何で何だよ…! どうして彼がビデオの存在を知っているんだよ…!
絶対にそれは、おかしいよ。有り得ないだろ…!)

 澤村は知らない。
 こうして対面して話している間に…佐伯克哉の脳裏に、密かにその脅迫の
内容を伝えた人外の存在がいた事を。
 そんな事は想定してもいなかったから…ともかく動揺を隠しきれなかった。
 眼鏡のアイスブルーの眼差しが酷薄な色を浮かべていく。
 其れにゾっとしたものを感じて、澤村は冷静さを失っていった。

(…殺される…! いや、幾らなんでも克哉君がそんな事は…! けど、
何だよこの冷たい目は…どうして、こんなに怖いんだよ…!)

 眼鏡の本気の怒りを込めた冷徹な眼差しに…澤村はただ、畏れた。
 其れは本能的な恐怖と呼べる類のものだった。
 先日の御堂に抱かれている克哉を映したビデオ。
 そんなものが存在している事など…眼鏡は許せなかったからこそ…そんな
ものを撮影して、悪用しようとしている澤村に対して憤りを覚えていった。

「ぼ、僕は用事があるからこれで…。何も言わずにただにらみ合っているだけなら
行かせて貰うよ! 僕はそんなに暇じゃないからね…!」

「待て!」

 捨て台詞を残して、慌てて眼鏡の元から立ち去ろうとした瞬間…強引に
襟首を掴まれて、今度は顔を思いっきり殴られていった。
 
「ぐはっ!」

 そうして勢い余って、澤村は地べたに尻もちをつく形で倒れ込んでいった。
 その眼差しには眼鏡に対しての本気の敵意が宿っていて…実に禍々しい
ものすら感じられていった。

「克哉、君…君さぁ…僕に対してこんな真似をしてタダで済むと思っている訳…?」

「…もう一撃、食らうか?」

 射殺され兼ねないぐらいに鋭すぎる眼差しで睨まれて、今度こそ澤村は
耐えられなくなった。
 このままここにいたら、絶対にもうタダでは済まない。
 其れを察したからこそ、澤村はついに意地を捨ててその場を立ち去っていった。

「ひえぇ! 君みたいな乱暴者にこれ以上は付き合ってられないよ! 僕は
失敬するよ! じゃあね!」

 そうして澤村は全力疾走をして人にぶつかる事も構わずに雑踏の中に
紛れて逃げていった。
 心の中で一層、佐伯克哉という人間に対しての恨みをまた募らせていきながら…。
 その背中を見送っていきながら、眼鏡は小さく呟いていった。

「くだらない者を殴ってしまったな…」

 そうして相手を殴りつけた手を軽く振りながら呟いていく。
 だが…この時、彼は気づいていなかった。
 この時の澤村に対しての牽制的な行為が、大きな火の粉を撒き散らす結果に
なる事を…まだ気づかず、眼鏡はつまらなそうな顔を浮かべて…その場を立ち去り、
今夜の宿を探し始めていったのだった―
 
 
 去年の暮れぐらいにDSiのダウンロードコンテンツで購入した
「わりと本格的 絵心教室前後編」が、今年になって一本の
DSソフトになって新しく発売したのでそっちも買ってみました。

 すでに一本800円、前編と後編合わせて1600円出して
持っているソフトだからわざわざ買う必要ないんじゃないかなって
思ったんですが…Wii本体のCMコンテンツで見た「絵心教室DS」の
オリエンタルラジオとか、イモトアヤコをネタとして使っている
CM見て大笑いをしてしまったのが気に入って、購入に踏み切りました。
 うん、イモトアヤコさんは…女性というか、結構綺麗な女の人を描いている
のかなって思いきや、最後の最後であの濃い特徴的な眉毛を描いて
「イモトかよ!」 って視聴者にツッコミを入れさせるような
素敵な出来だったし(笑)

 オリエンタルラジオの二人については片方がそこそこ絵が上手く、
片方がへたっぴという対比を上手く活かした番組編成になってて
結構おもしろかったのですよこれが。
 ニコニコ動画とかで「オリエンタルラジオ 絵心」と入れて検索すれば
ヒットしますので興味がある方はチェックしてみると良いかもです(^^)

 それで試しに…製品版と、ダウンロード版の違いがどんな感じかというと。
 製品版はフリーペイントという自由に絵を描けるコンテンツを使用時に
動物やお菓子、物の類の参考資料が予め用意されていてそれを使って
絵を描く時に見ながら練習が出来るようになっていたり、三つまでセーブ
する事が出来ます。
 ソフト内に絵を保存する作りになっていて…描いた絵とかを、写真画像と
いう形で保存する事がダウンロード版と違って出来なくなっていたので描いた
絵をパソコンとかでそのまま写真画像として使えなくなっているのが残念ですが、
レッスンの内容も増えてグレードアップした作りになっています。

 けど…香坂はフリーペイントを使う場合は、ダウンロード版を使う
方をオススメします。
 こっちの方は描いた画像がDSi本体の写真画像として取りこまれるので
SDカードを使えば、パソコンとかに描いた絵をアップする事が容易だから。
 とりあえず最近、バスと電車のダイヤが改悪してくれたので…通勤時に
待たされる時間が微妙に増えたので。

 このソフトを使って、暇な時に絵を描いて練習するようにしています。
 おかげで結構な枚数、溜まってきましたです。はふ…。
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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 …一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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