鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
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―克哉は目覚めた時、自分の置かれている状況が
とても信じられなかった
とても信じられなかった
瞼を開けば、目の前に広がる光景は…無機質で、生活感が全く感じられな
いホテルの部屋だった。
いホテルの部屋だった。
確か自分は昼休みに屋上に行って思案して、現状を少しでも整理する為の
決意を固めた筈だった。
その為に本多にメールを送信して…話をする為に呼び出しをした。
其処までの記憶はあるのだが、それ以降の事が全く思い出せない。
決意を固めた筈だった。
その為に本多にメールを送信して…話をする為に呼び出しをした。
其処までの記憶はあるのだが、それ以降の事が全く思い出せない。
(…なのにどうしてオレはこんな所にいるをだ…? どうやらどこかのホテルの
一室みたいだけど…?)
しかもビジネスホテルの一室っぽい雰囲気が漂っていた。
ある程度の格調の高いホテルのある程度の値段の部屋ならば、置いてある
インテリアを見るだけで一線を画しているからだ。
けれど無味乾燥とも言える内装を見る範囲では、此処は…高そうな部屋とは
言える感じではなかった。
「やあ…目覚めたかい? 克哉君…?」
状況を少しでも判断しようと周囲に目を凝らしていると…唐突に
誰かに声を掛けられた。
そちらの方に克哉が視線を向けていくと…深い紺色のスーツに赤いフレームの
おしゃれ眼鏡を掛けた若い男が、近くの椅子に腰を掛けてこちらを眺めていた。
一室みたいだけど…?)
しかもビジネスホテルの一室っぽい雰囲気が漂っていた。
ある程度の格調の高いホテルのある程度の値段の部屋ならば、置いてある
インテリアを見るだけで一線を画しているからだ。
けれど無味乾燥とも言える内装を見る範囲では、此処は…高そうな部屋とは
言える感じではなかった。
「やあ…目覚めたかい? 克哉君…?」
状況を少しでも判断しようと周囲に目を凝らしていると…唐突に
誰かに声を掛けられた。
そちらの方に克哉が視線を向けていくと…深い紺色のスーツに赤いフレームの
おしゃれ眼鏡を掛けた若い男が、近くの椅子に腰を掛けてこちらを眺めていた。
克哉はベッドに両手を後ろ手に拘束された状態で転がされているのに
対して相手はこちらを見下すように椅子の上から見つめて来る。
その舐めるような視線が不快だったが、同時に猛烈な違和感を
覚えていった。
「…くくっ、良い格好だよ克哉君…! 昨日、僕を殴りつけて来た君には
それぐらいのお仕置きをしないと割が合わないよね…?」
「昨日、殴りつけた…?」
其れは全く、克哉にとって身に覚えのない事だった。
無理もない…もう一人の眼鏡を掛けた方の自分が、彼の預かり知らぬ
処でやった事なのだから。
しかしそれ以前に、根本的な問題があった。
「あの…すみません。状況が全く理解出来ないんですが…。一つ、
質問させて貰って良いですか?」
「嗚呼、良いよ。何でも僕の答えられる範囲だったら答えてあげよう…」
対して相手はこちらを見下すように椅子の上から見つめて来る。
その舐めるような視線が不快だったが、同時に猛烈な違和感を
覚えていった。
「…くくっ、良い格好だよ克哉君…! 昨日、僕を殴りつけて来た君には
それぐらいのお仕置きをしないと割が合わないよね…?」
「昨日、殴りつけた…?」
其れは全く、克哉にとって身に覚えのない事だった。
無理もない…もう一人の眼鏡を掛けた方の自分が、彼の預かり知らぬ
処でやった事なのだから。
しかしそれ以前に、根本的な問題があった。
「あの…すみません。状況が全く理解出来ないんですが…。一つ、
質問させて貰って良いですか?」
「嗚呼、良いよ。何でも僕の答えられる範囲だったら答えてあげよう…」
この時、澤村の口元には自分が圧倒的に優位に立っているという自信が
あったから…余裕たっぷりに答えていった。
だが、克哉の口から放たれた一言はそんな彼の優越感もプライドも全て
一瞬にして吹き飛ばす破壊力を持っていた。
「あの…じゃあ、貴方誰ですか? オレ…貴方の事なんて全く知らないんですけど…。
何で初対面の方にこんな仕打ちをされないといけないんでしょうか…?
ピシッ!
その言葉が耳に届いた瞬間、澤村のちっぽけなプライドや優越感は…
粉みじんになって砕け散った。
「はっ…? 君は一体、何を言っているんだ…? 僕が君の事を判らないだなんて、
そんな事がある訳…ないだろう!」
その瞬間、澤村は大いに動揺しまくっていた。
さっきまで浮かべていた余裕の表情はどこへやら、心臓はバクバクいって
全身から冷や汗を滲ませている素晴らしい状態に陥っていた。
「いいえ、すみません。オレは…貴方の事を全く知りません。…何処のどちら様なのか
出来れば教えて頂けますか?」
「はうううっ…!」
克哉が本心からそういっているのを感じ取って、澤村は心理的に多大な
ダメージを受けていった。
そう…現在の克哉の人格は、澤村と決別した小学校の卒業式の日を
境に生まれていた。
そして己の心を守る為に、当時の佐伯克哉は…親友だった少年の事を
忘れる事で正気を保ったのだ。
その為、それ以後の人生を生きる今の克哉にとっては…澤村紀次という存在は
一回も顔を合わせた事のない他人と同じ意味を持っていた。
「嘘だ、嘘だ! 君が僕の事を忘れる訳がないぃぃぃ!」
「いえ、ですから本当に知らないんです。せめて名前だけでも教えて頂けないと
オレも困るんですよ…。そちらをどう呼べば良いのか判らないから…」
「うぉぉぉぉぉ!」
ショックの余りに、澤村は取り乱していった。
そんな佐伯克哉の身に起こった事情など一切知らない事から…自分の事を
覚えていないと言われて、相当な心理的なダメージを被って叫び始めていった。
当時澤村紀次は良い意味でも悪い意味でも、佐伯克哉を意識していた。
其れが間違った方向にいったから陰湿ないじめという形で現れてしまったが…
どんな形でも、幼馴染みで親友であった佐伯克哉という存在は彼にとっては
大きな位置を占める存在だったのだ。
其れに忘れられてしまったという、しかも相手が本気で言っているのだと感じ取って…
其処から復活するのに、若干の時間を要していった。
カタカタと両肩を大きく震わせて、克哉から目を逸らして精一杯深呼吸をして…
自分の心の安定を計り始めていった。
―そして、その彼が復帰するまでに要したこの時間こそが…大きく運命を
分ける事になる事を…まだ二人とも知らないまま、克哉は澤村が混乱している
隙に必死になって状況判断をする事に、冷静に意識を傾けていったのだった―
あったから…余裕たっぷりに答えていった。
だが、克哉の口から放たれた一言はそんな彼の優越感もプライドも全て
一瞬にして吹き飛ばす破壊力を持っていた。
「あの…じゃあ、貴方誰ですか? オレ…貴方の事なんて全く知らないんですけど…。
何で初対面の方にこんな仕打ちをされないといけないんでしょうか…?
ピシッ!
その言葉が耳に届いた瞬間、澤村のちっぽけなプライドや優越感は…
粉みじんになって砕け散った。
「はっ…? 君は一体、何を言っているんだ…? 僕が君の事を判らないだなんて、
そんな事がある訳…ないだろう!」
その瞬間、澤村は大いに動揺しまくっていた。
さっきまで浮かべていた余裕の表情はどこへやら、心臓はバクバクいって
全身から冷や汗を滲ませている素晴らしい状態に陥っていた。
「いいえ、すみません。オレは…貴方の事を全く知りません。…何処のどちら様なのか
出来れば教えて頂けますか?」
「はうううっ…!」
克哉が本心からそういっているのを感じ取って、澤村は心理的に多大な
ダメージを受けていった。
そう…現在の克哉の人格は、澤村と決別した小学校の卒業式の日を
境に生まれていた。
そして己の心を守る為に、当時の佐伯克哉は…親友だった少年の事を
忘れる事で正気を保ったのだ。
その為、それ以後の人生を生きる今の克哉にとっては…澤村紀次という存在は
一回も顔を合わせた事のない他人と同じ意味を持っていた。
「嘘だ、嘘だ! 君が僕の事を忘れる訳がないぃぃぃ!」
「いえ、ですから本当に知らないんです。せめて名前だけでも教えて頂けないと
オレも困るんですよ…。そちらをどう呼べば良いのか判らないから…」
「うぉぉぉぉぉ!」
ショックの余りに、澤村は取り乱していった。
そんな佐伯克哉の身に起こった事情など一切知らない事から…自分の事を
覚えていないと言われて、相当な心理的なダメージを被って叫び始めていった。
当時澤村紀次は良い意味でも悪い意味でも、佐伯克哉を意識していた。
其れが間違った方向にいったから陰湿ないじめという形で現れてしまったが…
どんな形でも、幼馴染みで親友であった佐伯克哉という存在は彼にとっては
大きな位置を占める存在だったのだ。
其れに忘れられてしまったという、しかも相手が本気で言っているのだと感じ取って…
其処から復活するのに、若干の時間を要していった。
カタカタと両肩を大きく震わせて、克哉から目を逸らして精一杯深呼吸をして…
自分の心の安定を計り始めていった。
―そして、その彼が復帰するまでに要したこの時間こそが…大きく運命を
分ける事になる事を…まだ二人とも知らないまま、克哉は澤村が混乱している
隙に必死になって状況判断をする事に、冷静に意識を傾けていったのだった―
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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