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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
 他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
 それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。

 恋人の条件                        10 
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 二人の唇は深く深く重なり続けていた。
 今までにだって何度も抱きあい、数えきれないぐらいの口づけを
交わして来た。
 けれど今…こうして貪り合うようにキスしているだけでイキそうなぐらいの
快楽を二人は覚えていた。
 いつまでも続けていたいと願う気持ちと、それだけでは最早収まりきらないと
いう欲望がせめぎ合って、双方を突き動かしていく。

「はっ…どうし、よう…。こうしているだけで、イキそうなぐらいに…気持ち良い…」

「…俺もだ。何でいつもよりも、こんな…凶暴な気分になるんだ…」

「…へえ、凶暴になっているんだ俺…。それなら、今日は獣のようにオレを
抱いてくれるのかな…?」

 克哉は面白そうに瞳を細めていきながら…もう一人の自分をそっと
見つめて、強く抱きついていった。
 間もなく眼鏡の手が、克哉の衣類の全てを脱がしに掛かっていき…克哉も
また相手が服を脱ぐのをさりげなく手伝っていった。
 そうして…二人は生まれたままの姿になり、二本の若木が絡まり
あうように…四肢を絡ませあっていった。
 胸の突起を執拗に攻め立てられるだけで全身に電流が走り抜けて
いくかのようだった。

「…はっ…何か、今日…いつもよりも、敏感に…んんっ…なっている気がする…。
胸を触れられているだけで、オレ…」

 眼鏡の手が少し乱暴に克哉の小さな胸の尖りを攻め立てていく。
 たったそれだけの刺激でもいつもの数倍は感じてしまっていた。

(…どうして、こんなに…気持ち良いんだろう…。やっぱり、さっき…こいつに
お前の恋人になりたいって…そう言ったのを認めて貰ったから、かな…?)

 人の快楽は、精神的なものに大きく作用される。
 感じる部位を機械的に弄り上げるだけでも…達する事は出来るし、それなりの
快感を得る事も可能だが…気持ちが通い合った相手と抱き合った時に
得られるものとは比べ物にならないのだ。
 克哉は、恋人になりたいと願い…眼鏡はそれを聞いた上で…彼を抱く行動に
移って訳だ。
 それは…言葉の上では、はっきりと好きとか愛しているとか、もしくは
付き合おうと言った訳ではないが…何よりも雄弁に、克哉の想いを
受け止めているのと同じ意味があった。
 だから…二人は、今までのセックスとは明らかに異なる部分を感じて
いながらも…性急にお互いを求めあっていく。
 
「…どうせなら、俺が胸を弄っている間…自分のモノでも弄っていろ…。
その方が、早く身体が熱くなって堪らなくなるだろう…?」

「えっ…や、そんなの…恥ずかしい、よ…やだ…」

「…今更何をカマトトぶっているんだ…? 処女でもない癖にその程度の
事を恥ずかしがるものでもないだろう…? 早く俺に抱かれたいんだろう…?
お前がそんな扇情的な姿を見せてくれれば、俺はもっと興奮するだろうしな…」

「うっ…くっ…わ、判った…」

 耳まで真っ赤に染めていきながら、甘美な誘惑に克哉は抗いきれなくなり…
躊躇いがちながら、すっかり硬く張りつめた自分のペニスに手を伸ばしていく。
 たったそれだけの事で憤死しそうになるぐらいに恥ずかしくて堪らなくなる。
 けれどその後に控えている強烈な快感に対しての期待が…克哉を
突き動かしていった。

「んっ…はっ…や、見ないでぇ…!」

「何を今さら…俺に見られた方がもっと興奮する癖に…」

「はっ…やっ、言わないで…んんっ!」

 克哉は必死に腰を捩らせていきながら、訴えかけていった。
 もう一人の自分の眼差しが執拗にこちらに注がれて、それだけでも
正気を失ってしまいそうなぐらいに心身ともに昂ぶっていった。
 自らの手で弄っているペニスはドクドクと荒く脈動を繰り返し、タラタラと
先端部分から熱い蜜を滴らせ始めていた。
 身体は断続的に震えて、頬は赤く紅潮し…そして奥まった処に存在
している蕾は浅ましくヒクヒクと震え続けていた。

「お前のいやらしい口がヒクヒクと淫らに震えているぞ…。もう俺が欲しくて
堪らないって強く訴えているみたいだ…。ここに、熱いのをブチ込んで
欲しいんだろう…」

「…うう、そ、そうだよ…! 早くお前が、欲しいんだ…! だからもう…
これ以上、焦らさないでくれよ! オレを、早く抱いてくれよ…!」

 克哉はついに堪え切れなくなって、大声で訴えかけていきながらもう一人の
自分に強く抱きついていく。
 そして唇をグイグイと押しつけて、早く欲しいという意思を明確に伝えていった。
 
「…判った、お前に俺をくれてやるよ…全部な…」

「えっ…それは、どういう…あああっ!」

 挿入を潤滑にする為に、枕元に置かれたローションを猛りきったペニスに
手早く塗りつけていけば…満足に慣らしもせずに、グイっと腰を沈められて…
犯されていった。
 その衝撃に克哉の身体は大きく跳ねて、それだけで全身の神経が焼き切れて
しまいそうなぐらい感じてしまっていた。

「もう、余計なおしゃべりは良い…今は俺を感じる事だけに…集中、しろ…」

「ふっ…あっ、わ、判った…。たっぷりと、お前を…オレに、頂戴…」

「…全く、そんな煽り文句を何処で覚えて来たんだ…? この淫乱め…」

 そうして愉快そうに笑いながら互いに正面から相手と抱き合っていく正常位の
スタイルで身体を重ねていった。
 克哉の感じる部位を的確に擦り上げて、抽送を繰り返されていく。
 
「はっ…イイ…凄く、気持ち良いよぉ…俺…! ん、はっ…!」

 相手の激しい律動に合わせて、克哉も合わせるように必死に腰をくねらせて
快楽を追い求めていった。
 パンパンとお互いの腰を打ちつけ合う音が、部屋中に響き渡っていった。
 その最中、克哉は…思ってもみなかったものを見る事になった。

「あっ…」

 思わず、驚きの声が漏れていく。
 こちらを見つめる…眼鏡の眼差しが今まで見た事がないぐらいに甘くて、
優しいものだったから。
 いつも冷たい色合いを讃えている相手のアイスブルーの双眸が…今はまるで
海のように深く柔らかい輝くを放っているのに気づいて…それだけでジワリ、と
胸が熱くなるのを感じていった。

(今…オレ、こいつに愛されているんだ…。言葉に、そんなに出してくれない
けれど…はっきりと好きとか、愛しているとか言ってくれている訳じゃないけど…
愛してくれているんだって、この目を見れば…判る。伝わってくる…)

 人の行動に、態度や仕草の中に本心は常に表に現れる。
 今までの克哉は…常にもう一人の自分の前では平静ではいられなくて
そのシグナルをちゃんと読み取れていなかった。
 けれど…今なら、想いを受け入れてくれた今なら充分に判る。

(オレは…こいつに、愛されていたんだ…。言ってくれなくても、何でも…
こんな目を向けてくれているのなら、それは間違いないんだ…。はは、
凄くバカみたいだな…。こいつも、同じ気持ちでいてくれたんだ…。
それをずっと、オレが気付かなかっただけなんだな…)

 言葉に出して伝えてくれない不器用な克哉の恋人。
 やっと結ばれた、想いが通い合っていった。
 嬉しくて嬉しくて、それだけでもう死んでも良いと思えるぐらいの幸福感を
克哉は覚えていった。
 そして…強い快楽を覚えて、ほぼ同時に二人とも頂点に達していった。
 その時、克哉はギュウっと強く相手の身体を抱きしめていった。

『大好きだよ、俺…』

 と、相手の耳元で囁いていき…あまりに強すぎる快感の為に、一度抱かれた
だけで…克哉は意識を手放し、まどろみの中に落ちていったのだった―


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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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