鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
今回でこの話も完結です。
四ヶ月間、お付き合いして下さった方々ありがとうございました(ペコリ)
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48 49
―恋人の条件とは、果たして何だろう。
それは一人の相手を誠実に想い、その信頼に応えることなのではないだろうか
唯一の人と向き合い…その人と未来を歩いていく為に必要な事
其れは恋愛感情の他にきっと…信頼もまた、大切なものなのだから…
克哉は無事にキクチ・マーケティングを退社していくと…その日は真っすぐに
自宅に直行していった
マンションに辿りつけば自然と心が高揚し、早く中に入りたい気持ちが
溢れてくるようだった。
そして玄関の扉を開ければ、其処に立っていたのは今では克哉の恋人に
なったもう一人の自分が待ち構えていてくれた。
「…ただいま、俺! 言われた通り、ちゃんと今日でキクチ・マーケティングを
退社してきたよ!」
「ああ、お疲れ様。それなら…明日からは俺が働きに出る。…これからは
お前が家に入る訳だが、宜しく頼むぞ…」
「うん…判っている。お前がちゃんと…仕事に専念出来るように、家の事は
オレが引き受けるからな…明日から、頑張ってな…」
「当然だ。お前を養わないといけない訳だからな…。一家の大黒柱になる為に
精一杯働いてくるさ。すぐにこんなボロいマンションから引っ越して…もっと
広い家に越す事が出来るぐらい稼いでな…」
「…オレはこのマンションでも二人で生きていくなら充分だと思っているけどね。
けど…楽しみにしているから…」
そうしてもう一人の自分の腕の中に飛び込んでいけば、二人はごく自然に
お互いの唇を啄むように口づけていた。
一緒に暮らすようになって、そろそろ一カ月近くが経過したおかげか…
二人は以前よりもごく自然に共にいられるように変わっていた。
そして克哉は…相手の肩に顔を埋めていきながらその体温と鼓動を
しっかりと感じ取っていく。
こうして…共にずっといられるようになるなんて、考えた事がなかった。
眩暈がするぐらい…それは幸せで、克哉の心を満たしてくれている。
(…まさか、こんな風に…『俺』と一緒にずっといられる日が来るなんて…
想像する事、出来なかったよな…)
克哉は、一か月前の例の三日間の事を思い出していく。
御堂の事を諦めてでも、もう一人の自分を選んだその翌日…もう一人の
自分が熟睡して眠っている最中、Mr.Rは彼らが泊っていたホテルの一室に
突然現れると…克哉に向かって、恭しくこう告げていった。
―私の出した課題は…ギリギリですが克哉さん、貴方は合格致しました…。
その事に免じて、一つだけ貴方が幸福になる為に必要な事をして差し上げましょう…
そういって、Rは…もう一人の自分がずっと現実にいられるように
してくれたのだ。
そして彼は、明かしたのだ。
その三日間自体が…克哉に課した試練であり、眼鏡を掛けた方の佐伯克哉が
ずっと存在する為に必要な儀式であった事を。
例の薬は、多くの人間に好意を示されて迫られても…貞節を守ったり、断ってでも
眼鏡に誠実を貫けるか…克哉の気持ちを計る為に行われた事だったのだ。
正直、その事実を打ち明けられた時には怒りすら覚えた。
…けれど一通り説明した後で、黒衣の男は悠然と微笑みながらこう告げたのだ
―貴方がお怒りになるのはごもっともだと思います。しかし…常にあの方を
現実に存在させるには私にもかなりの負担が掛かる事なのです。ですから…
貴方のあの人への想いがしっかりと確かなものであるか…せめて確認をしてからで
なければ、私としてもそれだけの代価を支払う訳にはいきませんからね…。
それでも貴方はこの辛い…こちらが用意した試練を越えたのです。それに
敬意を表して…貴方と、もう一人の克哉さんがずっと一緒にいられるように
しておきましょう…。その気持ちが、通い合っている間は…ね…
そうして、その翌日から…もう一人の自分と一緒にいられるようになった。
この一カ月は眼鏡の方は極力人目に触れないように、主に自宅で株の
取引をインターネットを通じて行う事で稼いでいたようだった。
その稼いだお金でバンバン、高価な調度品やブランドスーツを購入するのは
困ったものだが…あくまで其れはもう一人の自分が稼いだお金の範囲で
やっているので克哉も文句はあまり言えなかったのだが。
(…けれど、その試練を超えたからこそ…今、オレはこうしてこいつと
一緒にいられるようになった…。本当にMr.Rには振りまわされたけど…
確かに、最大の幸福を運んで来てくれたのもまた確かなんだからな…)
そうして克哉はギュっともう一人の自分を強く抱きしめていった。
するとすぐに相手もまた同じ強さで抱きしめ返してくれている。
たったそれだけの事でジイン、と全身が痺れて甘い感情が心の中に
湧き上がってくるのを感じていった。
「…凄く、今…幸せだな…オレ…。お前とこうして一緒にいられる事が出来て…」
「そうか。だがこれしきの幸せで満足して貰っては困るな。俺はもっと…
お前と一緒に幸福になる予定なのだからな…」
「ふふ、凄く欲張りだねお前は…。けど、オレもお前と一緒にずっと幸福な
気持ちを味わいたい…。明日からお前の方が新しい会社で働く事に
なる訳だけど…浮気、しないでくれな…」
「ああ、約束しよう。代わりにお前も…貞節を守るように勤めよ?」
「うん、判っているよ…。もう、他の人間に抱かれたりしない…。オレだって…
お前を失いたくなんて、ないから…」
其れは紛れもない克哉の本心。
こちらに想いを寄せてくれた相手に、断りを入れるのは克哉にとって
とても辛い事だった。
胸が引き裂かれそうな気分すら、あの時は何度も味わう事になった。
けれどそれと引き換えにしても…もう一人の自分への強い気持ちを示したからこそ
今、こうして奇跡が起こってくれたのだ。
「…お前が俺の傍にいてくれるなら、もう他の人間はいらない…。それは
恋愛対象ではって意味だけど…それがオレの本心だから…」
「そうか…其れは、俺も同じだ。だから…二度と、あんな苦い気持ちを
俺に味あわせないでくれよ…」
「うん、約束…するよ…」
そうしてギュっと再び抱きあっていく。
相手の鼓動が、体温が…克哉の心をポカポカと暖かくしてくれている。
其れは…克哉が何を犠牲にしてでも欲しいと望んだからこそ得られた…
何よりの宝でもあった。
もう一人の自分の頬にそっと触れて唇を寄せていく。
何度触れ合っても、未だにドキドキするし…こんなにも甘い想いが胸の中に
湧き上がっていった。
お互いの眼差しがぶつかりあい、そしてごく自然に微笑み合っていく。
「…けど、俺…どうか忘れないでくれな…。確かに豪華なマンションに住める
ようになったり、高価な良い品を手に入れられるのも嬉しいけれど…オレが
何よりも一番望んでいるのは…お前と一緒に過ごす事なんだからな…」
「…ああ、判っている。ちゃんと週末はお前と長く一緒にいられるように
配慮しながら目いっぱい働く事にするさ…」
「うん、待っているから…。だから明日から、頑張ってな…俺…」
「ああ、お前もな。俺の帰りを暖かく待ちながら家庭を守ってくれな…奥さん…」
「う、うん…」
結局、こうして一緒にいられるようになっても現実的な問題として…
佐伯克哉はどちらか一人しか、社会に出て働く事は出来ない。
だから二人は一緒にいられるようになった日の翌日には今後どうして
いくか考えていった。
そしてどっちも、俺とかオレで相手を呼びあうのも恋人同士になったのだから
どうだと言う結論になったので…眼鏡を掛けた方が現実で生きて、佐伯克哉を
名乗る事にして…克哉の方が、彼の妻のポジションというか…明日からは
『奥さん』と呼ばれて、生きる事に決めたのだ…。
「な、何かお前にそう言われると…恥ずかしい。それにオレの事をそう
呼ぶのは明日からだって言ったじゃんか…」
「いや、もう会社を辞めた以上…もう、俺が明日からは佐伯克哉として
生きる事が決まっている訳だからな。だからもう…すでにお前は俺の奥さんだ。
という訳でしっかりと…家を守るんだぞ…」
「もう…お前ってば。うん、判っているよ…。お前が全力で働いても…ちゃんと
家でくつろげるように、頑張って家を守る事にするから…」
「ああ、それで良い…」
そうして眼鏡の顔がそっと寄せられていく。
くすぐったい想いをしていきながら…克哉もまた、其れに習っていった。
もう一人の自分の手に指を絡ませるようにしてギュっと手を握っていきながら…
静かに瞼を伏せていくと、まるで何かの誓いであるかのように…真摯な想いを
込めて二人はキスを交わしていった。
―本来なら結ばれる筈のなかった二人は、克哉が試練を乗り越えて…
恋人の条件を満たした事で、幸福を得る事が出来たのだ…
これからもずっとこの手を繋いで歩んでいけるように。
そう切実な願いを込めていきながら…二人は、暫くの間…相手の手を
強く強く握りしめて、祈りを込めていきながら唇を重ね続けていったのだった―
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
今回でこの話も完結です。
四ヶ月間、お付き合いして下さった方々ありがとうございました(ペコリ)
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48 49
―恋人の条件とは、果たして何だろう。
それは一人の相手を誠実に想い、その信頼に応えることなのではないだろうか
唯一の人と向き合い…その人と未来を歩いていく為に必要な事
其れは恋愛感情の他にきっと…信頼もまた、大切なものなのだから…
克哉は無事にキクチ・マーケティングを退社していくと…その日は真っすぐに
自宅に直行していった
マンションに辿りつけば自然と心が高揚し、早く中に入りたい気持ちが
溢れてくるようだった。
そして玄関の扉を開ければ、其処に立っていたのは今では克哉の恋人に
なったもう一人の自分が待ち構えていてくれた。
「…ただいま、俺! 言われた通り、ちゃんと今日でキクチ・マーケティングを
退社してきたよ!」
「ああ、お疲れ様。それなら…明日からは俺が働きに出る。…これからは
お前が家に入る訳だが、宜しく頼むぞ…」
「うん…判っている。お前がちゃんと…仕事に専念出来るように、家の事は
オレが引き受けるからな…明日から、頑張ってな…」
「当然だ。お前を養わないといけない訳だからな…。一家の大黒柱になる為に
精一杯働いてくるさ。すぐにこんなボロいマンションから引っ越して…もっと
広い家に越す事が出来るぐらい稼いでな…」
「…オレはこのマンションでも二人で生きていくなら充分だと思っているけどね。
けど…楽しみにしているから…」
そうしてもう一人の自分の腕の中に飛び込んでいけば、二人はごく自然に
お互いの唇を啄むように口づけていた。
一緒に暮らすようになって、そろそろ一カ月近くが経過したおかげか…
二人は以前よりもごく自然に共にいられるように変わっていた。
そして克哉は…相手の肩に顔を埋めていきながらその体温と鼓動を
しっかりと感じ取っていく。
こうして…共にずっといられるようになるなんて、考えた事がなかった。
眩暈がするぐらい…それは幸せで、克哉の心を満たしてくれている。
(…まさか、こんな風に…『俺』と一緒にずっといられる日が来るなんて…
想像する事、出来なかったよな…)
克哉は、一か月前の例の三日間の事を思い出していく。
御堂の事を諦めてでも、もう一人の自分を選んだその翌日…もう一人の
自分が熟睡して眠っている最中、Mr.Rは彼らが泊っていたホテルの一室に
突然現れると…克哉に向かって、恭しくこう告げていった。
―私の出した課題は…ギリギリですが克哉さん、貴方は合格致しました…。
その事に免じて、一つだけ貴方が幸福になる為に必要な事をして差し上げましょう…
そういって、Rは…もう一人の自分がずっと現実にいられるように
してくれたのだ。
そして彼は、明かしたのだ。
その三日間自体が…克哉に課した試練であり、眼鏡を掛けた方の佐伯克哉が
ずっと存在する為に必要な儀式であった事を。
例の薬は、多くの人間に好意を示されて迫られても…貞節を守ったり、断ってでも
眼鏡に誠実を貫けるか…克哉の気持ちを計る為に行われた事だったのだ。
正直、その事実を打ち明けられた時には怒りすら覚えた。
…けれど一通り説明した後で、黒衣の男は悠然と微笑みながらこう告げたのだ
―貴方がお怒りになるのはごもっともだと思います。しかし…常にあの方を
現実に存在させるには私にもかなりの負担が掛かる事なのです。ですから…
貴方のあの人への想いがしっかりと確かなものであるか…せめて確認をしてからで
なければ、私としてもそれだけの代価を支払う訳にはいきませんからね…。
それでも貴方はこの辛い…こちらが用意した試練を越えたのです。それに
敬意を表して…貴方と、もう一人の克哉さんがずっと一緒にいられるように
しておきましょう…。その気持ちが、通い合っている間は…ね…
そうして、その翌日から…もう一人の自分と一緒にいられるようになった。
この一カ月は眼鏡の方は極力人目に触れないように、主に自宅で株の
取引をインターネットを通じて行う事で稼いでいたようだった。
その稼いだお金でバンバン、高価な調度品やブランドスーツを購入するのは
困ったものだが…あくまで其れはもう一人の自分が稼いだお金の範囲で
やっているので克哉も文句はあまり言えなかったのだが。
(…けれど、その試練を超えたからこそ…今、オレはこうしてこいつと
一緒にいられるようになった…。本当にMr.Rには振りまわされたけど…
確かに、最大の幸福を運んで来てくれたのもまた確かなんだからな…)
そうして克哉はギュっともう一人の自分を強く抱きしめていった。
するとすぐに相手もまた同じ強さで抱きしめ返してくれている。
たったそれだけの事でジイン、と全身が痺れて甘い感情が心の中に
湧き上がってくるのを感じていった。
「…凄く、今…幸せだな…オレ…。お前とこうして一緒にいられる事が出来て…」
「そうか。だがこれしきの幸せで満足して貰っては困るな。俺はもっと…
お前と一緒に幸福になる予定なのだからな…」
「ふふ、凄く欲張りだねお前は…。けど、オレもお前と一緒にずっと幸福な
気持ちを味わいたい…。明日からお前の方が新しい会社で働く事に
なる訳だけど…浮気、しないでくれな…」
「ああ、約束しよう。代わりにお前も…貞節を守るように勤めよ?」
「うん、判っているよ…。もう、他の人間に抱かれたりしない…。オレだって…
お前を失いたくなんて、ないから…」
其れは紛れもない克哉の本心。
こちらに想いを寄せてくれた相手に、断りを入れるのは克哉にとって
とても辛い事だった。
胸が引き裂かれそうな気分すら、あの時は何度も味わう事になった。
けれどそれと引き換えにしても…もう一人の自分への強い気持ちを示したからこそ
今、こうして奇跡が起こってくれたのだ。
「…お前が俺の傍にいてくれるなら、もう他の人間はいらない…。それは
恋愛対象ではって意味だけど…それがオレの本心だから…」
「そうか…其れは、俺も同じだ。だから…二度と、あんな苦い気持ちを
俺に味あわせないでくれよ…」
「うん、約束…するよ…」
そうしてギュっと再び抱きあっていく。
相手の鼓動が、体温が…克哉の心をポカポカと暖かくしてくれている。
其れは…克哉が何を犠牲にしてでも欲しいと望んだからこそ得られた…
何よりの宝でもあった。
もう一人の自分の頬にそっと触れて唇を寄せていく。
何度触れ合っても、未だにドキドキするし…こんなにも甘い想いが胸の中に
湧き上がっていった。
お互いの眼差しがぶつかりあい、そしてごく自然に微笑み合っていく。
「…けど、俺…どうか忘れないでくれな…。確かに豪華なマンションに住める
ようになったり、高価な良い品を手に入れられるのも嬉しいけれど…オレが
何よりも一番望んでいるのは…お前と一緒に過ごす事なんだからな…」
「…ああ、判っている。ちゃんと週末はお前と長く一緒にいられるように
配慮しながら目いっぱい働く事にするさ…」
「うん、待っているから…。だから明日から、頑張ってな…俺…」
「ああ、お前もな。俺の帰りを暖かく待ちながら家庭を守ってくれな…奥さん…」
「う、うん…」
結局、こうして一緒にいられるようになっても現実的な問題として…
佐伯克哉はどちらか一人しか、社会に出て働く事は出来ない。
だから二人は一緒にいられるようになった日の翌日には今後どうして
いくか考えていった。
そしてどっちも、俺とかオレで相手を呼びあうのも恋人同士になったのだから
どうだと言う結論になったので…眼鏡を掛けた方が現実で生きて、佐伯克哉を
名乗る事にして…克哉の方が、彼の妻のポジションというか…明日からは
『奥さん』と呼ばれて、生きる事に決めたのだ…。
「な、何かお前にそう言われると…恥ずかしい。それにオレの事をそう
呼ぶのは明日からだって言ったじゃんか…」
「いや、もう会社を辞めた以上…もう、俺が明日からは佐伯克哉として
生きる事が決まっている訳だからな。だからもう…すでにお前は俺の奥さんだ。
という訳でしっかりと…家を守るんだぞ…」
「もう…お前ってば。うん、判っているよ…。お前が全力で働いても…ちゃんと
家でくつろげるように、頑張って家を守る事にするから…」
「ああ、それで良い…」
そうして眼鏡の顔がそっと寄せられていく。
くすぐったい想いをしていきながら…克哉もまた、其れに習っていった。
もう一人の自分の手に指を絡ませるようにしてギュっと手を握っていきながら…
静かに瞼を伏せていくと、まるで何かの誓いであるかのように…真摯な想いを
込めて二人はキスを交わしていった。
―本来なら結ばれる筈のなかった二人は、克哉が試練を乗り越えて…
恋人の条件を満たした事で、幸福を得る事が出来たのだ…
これからもずっとこの手を繋いで歩んでいけるように。
そう切実な願いを込めていきながら…二人は、暫くの間…相手の手を
強く強く握りしめて、祈りを込めていきながら唇を重ね続けていったのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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